災害対策と食事の考え方

シミュレーション小説を何冊か読んでおりますと、
被災時にレストランにいるケースが書いてあります。

もちろん、巨大地震の時は身を守り、即座に避難するのが鉄則ではありますが、
もし火災が発生していなかったり、周囲の取り敢えずの安全が確保されていた時、
出ている料理をその場で食べてしまうシーンがありました。

食べられる時はすかさず食べてしまえ、と言う明確な姿勢が推奨されていました。

さらに小説では店主に握り飯を作って店にいる客全員に配ってくれと要求します。

被災の程度にもよりますが、この姿勢は正しいと思っています。

大災害は長期戦になる訳ですから食事は非常に重要です。

取れる時は迷わずに食べてしまう、と。

3.11の時は、老いた私の父と母はちょうど運悪く外出中でした。

電車も止まり途方に暮れていた時、
ラーメン屋を発見して即座に食事をしています。

この行為は、
それだけでそれから4~5時間は活動出来るエネルギーを手にした事を意味しています。

さらに父母はその後、偶然寂れた場所で(コンビニではなく)旧態然とした食料品店を見つけて、
飲料水各自1.5リットルとパンを数個ずつ確保しました。

これにより活動出来る時間がさらに延びて、
12時間くらいは動けるエネルギーを確保した事になりました。

このように食料の確保、さらに摂取は精神的にも非常にプラスに働きますので、
余り語られていない災害対策ですが、非常に重要であると私は思っております。

改めてシミュレーション小説を読みますと大変タメになります。

終わり