浮気の現場での危機的状況でも抜け目ない人妻について
落語に「紙入れ」と言う噺がある。
NHK落語ザ・ムービーで友近が好演したので知っている人も多いかと思う。
この話は、旦那の下で働いている若い男と浮気している女房の噺で、
実にふてぶてしくて抜け目ない女が面白く語られる。
実にふてぶてしくて抜け目ない女が面白く語られる。
若い男は見つかるんじゃないかとビクビクしながらも、
強引な女に逆らえず、女の自宅に来て浮気をしようとするも旦那が帰宅。
強引な女に逆らえず、女の自宅に来て浮気をしようとするも旦那が帰宅。
慌てて逃げかえるも旦那からもらった紙入れを忘れてきたのに気付く。
それが見つかったら大変とばかりに心配して翌朝に調べに来る訳なのだが。
ある一定の年齢になった人妻で時折そういうタイプがいると感じている。
全く動じない上に、抜け目なく、さらに自分の欲望を満たすためなら手段を選ばない女。
落語「紙入れ」はそういう女を非常に上手に描き出しているかと思う。
昔からこういう女いたんだな、と。(笑)
でも何か憎めないところが面白い。
「紙入れ」に登場する女はたとえエッチの最中に見つかったとしても、
全く動じないであれこれ言い立てて旦那を丸め込んでしまえるのでは?と思わせるほどのふてぶてしさを感じる。
時折テレビ番組で法律家が様々な夫婦の不倫について語る時、
「男の方が女の嘘を頑なに信じる傾向が非常に強い」と言う。
何となく、断固として認めない女って、
そもそも夫としてそういうタイプの男を選ぶような気もする。
私がしていないと言ったら絶対にしていないんだ、と。
ある意味、そういう女房の方が生きて行く上では有難い存在なのかな?とも思ってしまう。(笑)
古典落語って面白いな~と思う。
特に艶笑噺は。
↓古今亭志ん朝「紙入れ」↓
↓桂歌丸「紙入れ」↓