戸栗美術館「初期伊万里展」(東京・松濤)

平成22年5月23日(日)

さて、Bunkamura ザ・ミュージアムで「語りかける風景」展を観た娘と私。

娘はしばらく109でウィンドウショッピング。

その間、私はセンター街の格安チケットショップを覗いて、
さらなる美術館のチケットを探した。(笑)

その後再び東急本店前で合流した私と娘。

次なる目的地は「戸栗美術館」である。

先日も記事にしたが、はっきり言ってこれから行く場所は、
田園調布も完璧なド田舎になってしまう場所だ。

感覚的には「シロガネーゼも真っ青」。
東京の真の東京の凄さを見せ付けてくれる場所でもある。

高いビルなんぞに惑わされてはイケない。

本当の高級とは、本当の豊かさとは・・・こういう事を言うのではあるまいか???

都心の小さな美術館は本当に手強い。

西麻布に生まれ育ち、
この日まで本当の意味での豊かな国の首都の凄さを思い知った事はなかった。

「文化」とは一体何なのか???

それを享受できる喜びを。

さあ、進んで行こう。

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↑渋谷109前の若く着飾った女性達の狂乱的な喧騒を通り過ぎ、
 繁華街の最後の砦「Bunkamura」を出て、
 裏に周り、坂道を上って行く。
 その距離、約100mくらい。

 もう、裏に周った段階で驚くだろう。

 人がほとんどいない。

 静かな静かな超高級住宅地がいきなり展開している。

 そこにはチャラチャラしたネーちゃんニーちゃんはいない。

 正面に見えるのは「観世能楽堂」だ。

 静寂の中に物凄い邸のオンパレード。

 坂の上から振り返って見ると渋谷のビル群が見える。

 一体ココはどこ?と思うだろう。

 ココは渋谷区松濤。

 昔からの超高級住宅地。

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↑「観世能楽堂」を横目にT字路を左折する。

余談:「能」・・・昔、中学生の頃、ほんの少しだけ金春流の謡を習っていた。
   非常に面白い世界が展開している。
   薪能など「幽玄」の世界へ誘ってくれる。
   日本人の心が「能」にはある。
   
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↑左に曲がってすぐ数10m先に見えてくる。
 閑静な高級住宅地の中にポッとある。

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↑「戸栗美術館」に到着した。

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↑「戸栗美術館」入口。

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↑玄関は怖ろしく高級感を醸し出している。
 家紋に注目してみよう・・・・・
 なんか凄くないか???(爆)

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↑今回の展示会の案内板。

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↑入館料。
 小さな美術館だけど結構高い料金設定だ。
 しかし、インターネットの割引券を活用すれば200円引きで入場できる。
 さらに大人の場合は先日ご紹介したセンター街の格安ショップに行けば、
 上手く行けば500~600円で入場券がゲットできる。
 利用しない手はない。(^^v

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↑今回の展示会のパンフレット表裏。

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↑展示物一覧表。

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↑戸栗美術館のパンフレット。

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↑チケットや資料類。

「戸栗美術館」は焼き物専門の小さな美術館だ。

正直、私は陶芸の知識は皆無だ。

だから今回はそういう部活をしている娘が役に立った。

さすがに近くの伝統女子校に通っている娘も思わず唸っていた。

「ここ、なんか凄くない???メチャクチャ落ち着ける雰囲気を持っている」と。

静かに、静かに、伊万里や他の展示物を鑑賞できる。

しかも僅か数百円で・・・・・

人の数は極めて少ない。

文化を享受できる事。

これは人間の精神活動において最も高度で、人間だけが出来る業であるかと思っている。

芸術作品に日常的に触れられているのなら、
それは人生の大いなる喜びであり幸せである。

絵画、陶芸、音楽・・・・・享受しよう。

「美」に触れよう。

豊かな精神性を目指して。

終わり


余談:「戸栗美術館」・・・・・
   都心で生まれ育った者でもココを知っている者は数少ないと思う。
   事実、麻布や六本木で生まれ育った友人達も知らなかった。
   東京の都心部には驚くような凄い場所がある。
   僅か数百円でソレを利用できるのである。
   享受しないでいるのは人生の大損であるかと思った。