少年と小さな天体望遠鏡・・・星を見る喜び

その少年は誕生日に小さな天体望遠鏡を買ってもらった。

それから晴れた日は毎晩のように星空を眺めていた。

本には不思議な事が沢山書かれていた。

星は遠い遠い所にあり、
この世で一番速い光のスピードでも何万年、何億年もかかることを。

宇宙には始まりがあることを。

その始まりは爆発だったことを。

もしかしたら人類と同じような生命体がこの宇宙には沢山いるかも知れないことを。

その少年は星空には希望があると思った。

それから何十年の月日が流れた。

その時の少年は今、
この世の艱難辛苦に負けそうになった時、
星空を見上げ希望を探している。

星を見る喜び・・・

終わり