理想的なキャンプと釣りbyヘミングウェイ

昨夜、入荷したDVD「リバーランズスルーイット」を、
寝る前に少しだけ観た。

その後、枕元でヘミングウェイの短編「われらの時代に」の中の、
「Big Two-hearted River」を読み返した。

日本文と原文をさっと見ただけだったが、
やはりこの作品は「釣り師」「キャンパー」の視点から見ると、
最高傑作だと思った。

男がたった一人で誰もいない川に行き、
キャンプをしながら釣りをする、
と言う他愛ない話しなのだが、
「釣り」「キャンプ」の「男的楽しみ方」が凝縮された文だと思う。

釣り方もフライフィッシングのタックルを使用するが、
毛鉤ではなくバッタの活きエサを使うところが、
阿部夏丸的でなかなかよろしい。

釣りをやっている時の悦び、スリル、興奮と言った感情が、
非常に忠実に伝わってくる。

また、キャンプシーンでは、
調理し食事をする場面、コーヒーを淹れる場面、
いちいちこだわりがあって大変よろしい。

まさに「大人の男のキャンプ」と言ったところだ。

この小説の場面で、
「そば粉のケーキ」を焼いて食べるシーンがある。

実はかなり昔、あまりにも美味そうだったので、
レシピを調べ上げ、作ってみた事がある。

その際に使用するアップルバターなる物は、
訳によると「アップルソース」と言う商品名で出ている事を知り、
わざわざ横浜元町のユニオンまで買いに行って作ったほどだ。

結果。
いや~、食い物だけはアメリカ人を信じてはいけない。
(><)
不味い不味い。

しかし、最近、新たなるレシピを発見したので、
再挑戦してみようかと懲りずに思っている。
(^^;