落語「明烏」五街道雲助 NHK日本の話芸
五街道雲助師匠は寄席で何度か聴いているが、
抜群に面白いと思っていた。
廓噺は今や寄席ではあまり聴けなくなっている。
これも時代の流れなのだろう。
しかし名人がこの噺を演じると、
間違いなく、今や失われた江戸の粋を感じる。
江戸っ子の落語家による遠い昔の噺。
決して古き良き時代と言うつもりはない。
けれども何とも言えない面白さがあり、
それは恋愛困難時代の現代に通じる感覚もある。
ストーリーは、余りにも真面目過ぎる息子を心配した父親が、
吉原に我が子を送り込むもの。
さあ、どーなる、若旦那。(笑)
若旦那に同行する遊び馴れた男達の仕草が如何にもな江戸っ子のソレを感じる。
大変よござんした。(笑)
クリムトと藤原紀香さん
録画してあったNHK「日曜美術館」を見た。
東京都美術館(上野)と国立新美術館(六本木)の2つで同時開催されているクリムト展についてやっていた。
ゲストに藤原紀香さんが来ていた。
私にはオシャレな女性はクリムト好きでなくてはならない、という持論がある。(笑)
すると現代日本人女性で最もオシャレな1人である藤原紀香さん。
やはりクリムトが大好きだと断言していた。
「男女の恋愛の本質を描いている」
「綺麗で美しいけど心が乱れる」
言い得て妙。
実は歌舞伎役者の片岡愛之助さんと結婚したのを知ってたくらいで、
余り詳しい言動を存じなかったのだが、
随分と知的な、
と言うより知と体験とセンスが抜きん出ている印象を受けた。
さて。
クリムト達ウィーン分離派にとって、ベートーベンは第9交響曲でオーケストラと合唱を融合させた英雄だった。
彼らは絵画や音楽だけでなく生活全般まで総合芸術化させたいと考えていたらしい。
第14回分離派展(1902)の初日においては、
何とグスタフ・マーラー指揮でベートーベンの第9交響曲を演奏したという。
マーラーの指揮法と音楽は2019年の現代でも極めて斬新だと私は思っている。
そのマーラーにベートーベンの演奏をしてもらうとは。
驚くべき繋がりかと。
そして分離派会館に掲げられて今でも見ることが出来る言葉。
“DER ZEIT IHRE KUNST. DER KUNST IHRE FREIHEIT.”
時代には芸術を。芸術には自由を。
何かグッとくる。
世紀末ウィーン。
惹かれる。
何故ならそこに回鍋肉があるから
先ほど、ランチは中華にした。
小さな幸せを感じた。
何故ならそこに回鍋肉があったから。
(*´ω`*)