古典芸能評論家

古典芸能に凝って行くと、
必ずと言っていいほど何らかの形で古典芸能評論家を知ることになります。

それはテレビの場合もあるし本の場合もあるし、
あるいはイヤホンガイドかも知れません。

私の場合、初めて歌舞伎を観た時、
イヤホンガイドで小山観翁と言う人を知ったのです。

随分と分かり易く解説してくれ、
それで私が歌舞伎好きになったと言ってもいいくらいでした。

その後、この方は歌舞伎だけでなく落語を含めた広範囲の古典芸能評論家で、
色々と著作もあるのを知ったのであります。

この種の評論家の存在は非常に大きいと思うのです。

分かり易い言葉で説明してくれるのは大変有難いです。

役者や演者が書く本も面白いのですが、
やはり冷静な目で眺める第三者として評論家の著作は非常に役に立つと思ってます。

現在では渡辺保氏が歌舞伎や能、京須偕充氏、矢野誠一氏が落語の世界で有名だと思います。

こう言った見巧者の頂点に立つ人達の役割は重大だと思います。

ちなみに京須偕充氏はBS-TBSの「落語研究会」に必ず出演して解説してくれます。

知識・体験が凄いこと凄いこと。

古典芸能をより楽しむためにはこういった人達の書籍を読むのが必須だと思っております。

終わり



余談:

今から3年ほど前に再び歌舞伎鑑賞をした時のこと。

しなくなってからもう20年くらいが経過していました。

歌舞伎座でイヤホンガイドを借りた時、
大変驚いたのです。

小山観翁氏がまだやっていると思ったのです。

しかしそれは別人でした。

おくだ健太郎と言う方でした。

時代は流れているなと思ったと同時に、
引き継がれているのだとも思い、ちょっと感動した次第なのです。