中学受験について

2月1日は東京都と神奈川県の中学受験解禁日で、
非常に多くの私立中学では受験日になっている。

前日の予報では雪とあり、
またかよ、と毎年毎年イライラさせられる。

日本はこと入試に関しては何て愚かなんだ、と。

日本は7割が山地で豪雪地帯も多いと言うのに、
受験は1~2月に行なわれている。

毎年毎年、雪による交通機関の停止や、
インフルエンザの大流行による悲劇が多数報告されているが、
まるで改められる気配はない。

ちなみに日本も明治時代は諸外国と同じ9月入学制だったと言う。

しかし優秀な人材を確保したい軍や企業の青田買いが酷く(特に海軍が酷かったと言う説あり)、
どんどんと前倒しにされ今の4月入学、2月試験になったらしい。

それはともかくとして。

個人的な体験で言うと、
≪想像以上に中学受験は子供の一生を非常に大きく左右する≫
のは間違いない。

もう少し詳しく言うと、
中学受験をするかしないのかはどうでもいい。

ただし我が子が小学校を卒業する時点で中学受験に対応できるだけの基礎学力を身に着けているかどうかは今後の我が子の一生に非常に大きな影響を及ぼしていると思っていて間違いない。

基礎学力とは、市販されているテキストで言うと、
四谷大塚の予習シリーズで、算数は「計算と一行問題」は全部。テキストはせめて基本問題は全部。
国語は「漢字の学習」は全部。テキストはせめて基本問題は全部。
理科と社会も同様。

上記の内容を学校の勉強以外にする必要があると考えている。

これを小学2年生から続ける。
(2年の段階では算数と国語だけで充分。理科社会は3年から)

中学受験をしない場合でも、
中学受験偏差値で45~50を確保するレベルにしておきたいところだと考える。

ちなみに中学に入ってから勉強するでしょうと考えていたら、
親としてかなり危ういと思っておくべきだ。

何故なら、中学に入った子供は思春期を迎えるため親の言う事など聞かなくなる。

手遅れになっていると考えるべきだ。

基礎学力とは、小学生のうちに毎日一定の時間机に向かって学習する習慣を身に着けさせることに他ならない。

これが出来ていないと、その後の高校入試、大学入試は非常に厳しい世界となる。

ちなみに「ドラゴン桜」と言う東大受験マンガでは、
出来ない高校生達に東大受験をさせるため、
九九まで遡ってやらせる場面があったと記憶している。

それほど基礎学力とは大切なものであり、
今日から始まる東京・神奈川の中学受験の世界は、
子供の人生の今後を大きく左右するものだと思う必要がある。

もちろん受験の合否だけで子供の未来の全てが決定する訳ではない。

中学受験を志した子供であるなら基礎学力が身に着いているはずだからだ。

しかし基礎学力が築かれていないならば。

今日今すぐに開始しないと手遅れになると親は自覚すべきであろう。

当ブログでは暗記教育の批判をよくする。

中学受験もある意味、暗記教育的な側面が強い。

だが、小学生が学ぶ事とは基礎なのである。

基礎とは、算数なら計算力であり、国語なら漢字となる。

俗に言う「読み書き計算」。

これらは暗記と毎日の努力により培われている。

応用力とは基礎の上に成り立っているものであり、
自分の頭で考える能力は基礎が無ければ成り立たないのも当たり前の事実だ。

中学受験の世界は基礎学力が問われている。

算数国語理科社会、全てに。

そもそも例えば、フランス革命について貴方の意見を聞きたいと言われた場合。

フランス革命とは何かと言う基礎を知らなければ答えようがない。

暗記しておかなければならない事と言うのは想像以上に多いのだ。

ここ10年以上、毎年毎年2月1日が来ると子供の教育の事を思い出してしまう。

終わり