大停電と懐中電灯の考え方
「大停電と懐中電灯の考え方」
北海道大地震では全域が大停電となりました。
ブラック・アウトと言うヤツです。
これは災害時のシミュレーション小説にもなっている恐い現象で知られています。
もし首都圏で起こったらどうなるのかと言う、
細かい話はシミュレーション小説に任せるとしまして、
私はあくまでもキャンパー&天文趣味人の立場として、
本当の暗闇の恐さと懐中電灯の能力について書いてみたいと思います。
ほとんどの首都圏に暮らす人達は暗闇の恐さを分かっていません。
かなりの郊外に出てても、
首都圏である限り、煌々とした照明が暗闇から守ってくれます。
ちなみにそれがどれくらいの威力かと言いますと、
都心から100キロ離れないと天の川の淡い光は見えないほどの光害なのです。
それほど都心の街明かりや自動車のヘッドライトの光は強烈なのです。
天文趣味人は暗い場所で作業するため、
懐中電灯などの灯りに詳しくないと出来ない趣味でもあります。
ただし、天文趣味人が屋外で活動する時は、
「快晴の星明りがある夜だけ」に限られているため、
実は星明りは非常に明るいことを知っていると同時に、
天文趣味人でも通常は真の暗闇を知りません。
曇った日の季節外れの山のキャンプでこそ闇を体験できるのであります。
あるいは・・・仮に首都圏であったとしても、大停電している月の無い曇った夜に。
以前にも何度か記事にしていますが、
本当の暗闇を前にした時、人は恐怖を感じます。
それも「圧倒的な恐怖」です。
人間は闇を恐れる、と言う本能はどうしようもありません。
こういう時、灯りが無ければなすすべは全くありません。
全ての動きが封じられます。
山の遭難者が夜は迂闊に動けないのはよく知られている事実です。
さて、本当の暗闇の時なのですが。
つい最近、私は横浜市で暮らしながらも、
偶然、暗い遊歩道(住宅地から離れた部分)の灯りが何らかの事情で全て停電していた時に出くわした事があります。
自分が歩くこれから先の僅か数百メートルが完全なる闇に包まれているのを目の前に見たのであります。
瞬間的に「恐い」と思いました。
私は天文趣味人ですから、
たった1人で山奥で観測するなど全く平気なのにも関わらず、です。
闇は恐いのです。
そうしてさらに。
こういう闇は「スマホの電灯機能だけでは全く足りません」。
闇の中にか弱い明かりが全て吸い込まれてしまいます。
私はこの時、常に腰に差している、
最大の光力を誇る懐中電灯「シュアファイヤー」を、
敢えて使用しませんでした。
スマホの電灯機能と、釣りなどで使用する「フレキシブルライト」の2つのみで歩いてみました。
2灯になると何とか歩けました。
それでも弱い懐中電灯だと非常に心細かったですが。
もちろん、シュアファイヤーを一瞬試したところ、
さすがに異常に頼もしい明るさだったのは言うまでもありません。
さて、この事実からも分かるように、
スマホとは別に常に懐中電灯を携帯している必要があります。
それもLEDの明るいタイプです。
スマホは災害時、安否確認や情報収集を優先的に使用すべきですから、
電池温存のために懐中電灯機能は使わない方が良いです。
必ず明るい小型の懐中電灯を携帯する習慣を付けるべきでありましょう。
ちなみに手回し充電式の懐中電灯やラジオなどがありますが
このタイプは大きな問題もあるため、
別に記事にします。
(タイトル予定:手回し充電式の懐中電灯などの問題点)
さて、屋外での夜間作業に懐中電灯は欠かせませんが、
停電した屋内だと実は懐中電灯は途端に非常に不便なものになります。
懐中電灯の光は指向性がありますので、
拡散しません。
従って屋内の電灯のように全体を照らしてはくれません。
停電時は、数本の懐中電灯を点けても部屋はそれほど明るくなりません。
こういう時は「ろうそく」が良いのですが、
余震が続く時は危険極まりません。
そこで登場するのがキャンプで使用されるランタンです。
もちろんキャンプの屋外で照らす燃料式は「ろうそく」以上に危険ですので、
基本的には使えません。
電池式にすべきでありましょう。
また、昔のマグライトは電球を剥き出しにした場合、
ランタンとしても使えるので、
今はLED電球に変わってますが、
もし昔のを持っていたらソレは結構ツカえると思っておくべきです。
大型と小型の昔ながらのマグライトは今でも私は愛用しております。
耐久性も非常に良く天体観測の時にも重宝しています。
私の災害時の灯火類は以下のように装備、使用しています。
・常時携帯 シュアファイヤー(最大の光力を誇る懐中電灯) スマホの懐中電灯機能
・鞄やリュックの中もしくは夏場を除いたジャケットの中に常時入れておく
フレキシブルライト(夜間の釣り用手元照明。天体観測時にも便利。また向きを変えられるので便利)
LEDタイプの強力懐中電灯
マグライト(単三電池2本タイプの小型)
ヘッドライト(手回し充電式)
・キャンプや停電時の屋外用
コールマン燃料式のランタン 結構な数がある
EPIガス式ランタン 数個ある
・キャンプや停電時の屋内用
コールマン他メーカーの電池式ランタン 結構な数がある
・天体観測時(参考までに)
マグライト(単一電池3本タイプの大型)
L字型懐中電灯(ポケットに差せるのと色を変えられるため便利)
ヘッドライト(単四電池式、天体観測用赤色ライト機能搭載型)
こんな感じで装備しております。
終わり
北海道大地震では全域が大停電となりました。
ブラック・アウトと言うヤツです。
これは災害時のシミュレーション小説にもなっている恐い現象で知られています。
もし首都圏で起こったらどうなるのかと言う、
細かい話はシミュレーション小説に任せるとしまして、
私はあくまでもキャンパー&天文趣味人の立場として、
本当の暗闇の恐さと懐中電灯の能力について書いてみたいと思います。
ほとんどの首都圏に暮らす人達は暗闇の恐さを分かっていません。
かなりの郊外に出てても、
首都圏である限り、煌々とした照明が暗闇から守ってくれます。
ちなみにそれがどれくらいの威力かと言いますと、
都心から100キロ離れないと天の川の淡い光は見えないほどの光害なのです。
それほど都心の街明かりや自動車のヘッドライトの光は強烈なのです。
天文趣味人は暗い場所で作業するため、
懐中電灯などの灯りに詳しくないと出来ない趣味でもあります。
ただし、天文趣味人が屋外で活動する時は、
「快晴の星明りがある夜だけ」に限られているため、
実は星明りは非常に明るいことを知っていると同時に、
天文趣味人でも通常は真の暗闇を知りません。
曇った日の季節外れの山のキャンプでこそ闇を体験できるのであります。
あるいは・・・仮に首都圏であったとしても、大停電している月の無い曇った夜に。
以前にも何度か記事にしていますが、
本当の暗闇を前にした時、人は恐怖を感じます。
それも「圧倒的な恐怖」です。
人間は闇を恐れる、と言う本能はどうしようもありません。
こういう時、灯りが無ければなすすべは全くありません。
全ての動きが封じられます。
山の遭難者が夜は迂闊に動けないのはよく知られている事実です。
さて、本当の暗闇の時なのですが。
つい最近、私は横浜市で暮らしながらも、
偶然、暗い遊歩道(住宅地から離れた部分)の灯りが何らかの事情で全て停電していた時に出くわした事があります。
自分が歩くこれから先の僅か数百メートルが完全なる闇に包まれているのを目の前に見たのであります。
瞬間的に「恐い」と思いました。
私は天文趣味人ですから、
たった1人で山奥で観測するなど全く平気なのにも関わらず、です。
闇は恐いのです。
そうしてさらに。
こういう闇は「スマホの電灯機能だけでは全く足りません」。
闇の中にか弱い明かりが全て吸い込まれてしまいます。
私はこの時、常に腰に差している、
最大の光力を誇る懐中電灯「シュアファイヤー」を、
敢えて使用しませんでした。
スマホの電灯機能と、釣りなどで使用する「フレキシブルライト」の2つのみで歩いてみました。
2灯になると何とか歩けました。
それでも弱い懐中電灯だと非常に心細かったですが。
もちろん、シュアファイヤーを一瞬試したところ、
さすがに異常に頼もしい明るさだったのは言うまでもありません。
さて、この事実からも分かるように、
スマホとは別に常に懐中電灯を携帯している必要があります。
それもLEDの明るいタイプです。
スマホは災害時、安否確認や情報収集を優先的に使用すべきですから、
電池温存のために懐中電灯機能は使わない方が良いです。
必ず明るい小型の懐中電灯を携帯する習慣を付けるべきでありましょう。
ちなみに手回し充電式の懐中電灯やラジオなどがありますが
このタイプは大きな問題もあるため、
別に記事にします。
(タイトル予定:手回し充電式の懐中電灯などの問題点)
さて、屋外での夜間作業に懐中電灯は欠かせませんが、
停電した屋内だと実は懐中電灯は途端に非常に不便なものになります。
懐中電灯の光は指向性がありますので、
拡散しません。
従って屋内の電灯のように全体を照らしてはくれません。
停電時は、数本の懐中電灯を点けても部屋はそれほど明るくなりません。
こういう時は「ろうそく」が良いのですが、
余震が続く時は危険極まりません。
そこで登場するのがキャンプで使用されるランタンです。
もちろんキャンプの屋外で照らす燃料式は「ろうそく」以上に危険ですので、
基本的には使えません。
電池式にすべきでありましょう。
また、昔のマグライトは電球を剥き出しにした場合、
ランタンとしても使えるので、
今はLED電球に変わってますが、
もし昔のを持っていたらソレは結構ツカえると思っておくべきです。
大型と小型の昔ながらのマグライトは今でも私は愛用しております。
耐久性も非常に良く天体観測の時にも重宝しています。
私の災害時の灯火類は以下のように装備、使用しています。
・常時携帯 シュアファイヤー(最大の光力を誇る懐中電灯) スマホの懐中電灯機能
・鞄やリュックの中もしくは夏場を除いたジャケットの中に常時入れておく
フレキシブルライト(夜間の釣り用手元照明。天体観測時にも便利。また向きを変えられるので便利)
LEDタイプの強力懐中電灯
マグライト(単三電池2本タイプの小型)
ヘッドライト(手回し充電式)
・キャンプや停電時の屋外用
コールマン燃料式のランタン 結構な数がある
EPIガス式ランタン 数個ある
・キャンプや停電時の屋内用
コールマン他メーカーの電池式ランタン 結構な数がある
・天体観測時(参考までに)
マグライト(単一電池3本タイプの大型)
L字型懐中電灯(ポケットに差せるのと色を変えられるため便利)
ヘッドライト(単四電池式、天体観測用赤色ライト機能搭載型)
こんな感じで装備しております。
終わり