熱中症はどのように襲ってくるのか?
私は昔パキスタンを旅したことがあります。
最高気温が43度くらいになり、真夜中でも37度で冷房無しと言う生活をしました。
その時の体験と、飼っていた犬が熱中症になった時のことを合わせて書いてみたいと思います。
・昼間、43度くらいの時は歩いている人などいない
そもそもパキスタンの超暑い時間帯に歩いている人はほとんど見掛けませんでした。
(街中ではモスクなど局所的にいましたが)
普通に歩けるような暑さではありませんでした。
(旅行者なので私は歩きましたが。苦笑)
日本でも35度を超える猛暑日は活動を控えて下さいと注意報が出ます。
ちなみにあくまでも個人的な感覚ですが、
同じ35度でも、湿度により感じ方がまるで違うと思います。
実はパキスタンで43度くらいを体験した時、
暑いには暑いのですが日本の東京の夏ほど不快には感じなかったのです。
何故かと言うと、湿度がほとんどなかったからです。
カラリとした感じなので、
シャツも常に乾いた状態になります。
しかしここがクセモノなのです。
汗は当然、メチャクチャかいているのですが、
出た瞬間から気化して行くため、
その気化熱が奪われて涼しく感じるのです。
人間の発汗作用による体温の下げ方は、空気が乾燥している状態では凄く効果的です。
真冬に濡れた身体で脱衣所に行くと急速に冷えるあの感覚の逆です。
しかしアッと言う間に脱水症状になりますから、
水分(+塩分)を常に補給していないと大変危険でした。
確かラホールの街だったかな???
突然、景色が回り出して驚いた経験があります。
大量の発汗に気付いていなかったのです。
見事な熱中症の初期症状だったと思います。
すると良くしたもので、ジュース売りの少年が走ってやって来て、
もちろん買って飲んだら直ぐに回復してくれました。
(当時は20代だった)
私の場合は、非常に急激に症状が現れたと記憶しています。
ちなみに熱中症と合わせて塩分欠乏症にも充分に注意をする必要があるかと思います。
これは昔、キャンプをしていた時に体験したことがあります。
キャンプ慣れしていない人とキャンプした時、
撤収作業をほぼ1人でしたため、大量の発汗がありました。
この時、突然身体が怠くなってきて、
酷い疲れと目眩と少しの吐き気に襲われました。
最初は単なる疲れだと思っていたのですが違いました。
塩分欠乏症でした。
この時は帰りのお土産物屋で梅干しが売っていて、
とても食べたくなり思わず買って食べたら一気に気分が良くなったのを覚えております。(苦笑)
最近の変な風潮で塩分摂取を控えよと言うのがあります。
実はこれ、遺伝的に大量の塩分摂取が危ない人が日本人の場合人口の25%いるため、
危険の平均値が凄く上がるので、当然危険視されているのですが、
よく考えると上記の数値は「塩分の過剰摂取は日本人の4分3は関係が無い」ことを意味しています。
(↑これは私が勝手に言っているのではなく、テレビでの学者の正式な発言)
まあ、これはともかくとして、
このような塩分の過剰摂取の危険がやたらと取り上げられているため、
真夏日でも塩分を控えてしまう愚かな行動を取る人が結構います。
大変危険です。
塩分欠乏症は、大量の発汗があった時はかなり早い段階で症状が出て来ます。
(個人差はありましょうが)
水分の摂取だけでなく塩分も合わせて補給すべきです。
さて、熱中症。
これ、必ずしも凄く暑い日になるとは限らないと思うのです。
と言いますのは、飼っていた犬が2回熱中症になった時は、
いずれも暑い日ではありませんでした。
最初は6月の小雨の降る、むしろやや涼しい日でした。
そこで公園で犬とボール遊びをしていたのですが、
帰りに寄った娘の友達の家で、突然、犬が変な鳴き声を上げたと思ったら、
恐ろしい速度で熱中症の症状が酷くなって行ったのです。
あ、死ぬな、と思ったほどでした。
実際に犬の熱中症の死亡率は50%だそうです。
幸い助かりましたが。
2回目の時もそんなに暑い日ではなかったです。
ただ、今にして思うと「湿度が高い日」だったのです。
湿度が高い日は水が上手く気化してくれません。
犬は汗はかけないのですが、その代わりに口を開けてヨダレをたらしたり、
ハアハアすることで水分を出して気化させて熱を下げています。
実は犬は暑さに弱い動物だと獣医さんに教えてもらい驚いたことがあります。
高齢者や病気の人で暑さを感じにくくなっている人も大変危険です。
私の母が昔、ギックリ腰をやった後、体調を酷く崩してしまい、
真夏日でも全く暑さを感じなくなってしまいました。
この時、外は35度でも放置しておくと部屋で暖房を点けていました。
これは非常に危険な状態でした。
身体の温度を感じるセンサーが完全におかしくなっていたのです。
ちなみに昔の体温計は「42度までしかなかった」のです。
何故なのかと言いますと、42度を超えたら人間の血液は凝固を始めて、
生きられないから、です。
つまり、若者でも年寄りでも体温が42度を超えたらもう死ぬのです。
暑さを感じなくなった時こそ一番危ないと思うべきでしょう。
この対処は想像以上に難しいです。
年寄りは頑固な場合も多く「私は寒いんだから」と主張します。
実際に寒く感じているからとても厄介です。
当時の私の母は「汗が出ない」と言う理由で35度の炎天下、
好んで歩きに出ていました。
今考えると非常に危なかったと言えます。
まあ、つい一昨日の日曜日に炎天下、鎌倉散歩に行ってしまいましたが(苦笑)、
実は観光ではなかったので、商店街をチョコチョコ歩いて直ぐに喫茶店に入った後は、
鶴岡八幡宮で蓮の撮影だけして、これまた直ぐに駅に戻り帰って来ただけだったのですが、
それでも炎天下の歩行は堪えました。
あくまでも個人的な感覚ですが、
熱中症は「暑さの最初の一撃が危ない」と感じています。
鎌倉駅で電車から降りて商店街に入った頃にピークに襲われました。
超大量の発汗があって、少し目眩がして来たので水分を補給したのですが、
全然足りません。
危ないと思って喫茶店に入って食事をして塩分も補給、
西洋かき氷で冷やして再度商店街に戻って行ったのであります。
2回目に外に出た時は、身体がかなり順応しているのに気付きました。
最初の暑さの一撃を逃れたら割と慣れてきます。
小まめの水分補給と塩分の補給。
頻繁に日陰で休息。
これを繰り返せば何とかしのげる???
いや・・・冷房の効いた家でジッとしているのが一番でしょう。(苦笑)
迂闊に出歩くべきではありません。
終わり
最高気温が43度くらいになり、真夜中でも37度で冷房無しと言う生活をしました。
その時の体験と、飼っていた犬が熱中症になった時のことを合わせて書いてみたいと思います。
・昼間、43度くらいの時は歩いている人などいない
そもそもパキスタンの超暑い時間帯に歩いている人はほとんど見掛けませんでした。
(街中ではモスクなど局所的にいましたが)
普通に歩けるような暑さではありませんでした。
(旅行者なので私は歩きましたが。苦笑)
日本でも35度を超える猛暑日は活動を控えて下さいと注意報が出ます。
ちなみにあくまでも個人的な感覚ですが、
同じ35度でも、湿度により感じ方がまるで違うと思います。
実はパキスタンで43度くらいを体験した時、
暑いには暑いのですが日本の東京の夏ほど不快には感じなかったのです。
何故かと言うと、湿度がほとんどなかったからです。
カラリとした感じなので、
シャツも常に乾いた状態になります。
しかしここがクセモノなのです。
汗は当然、メチャクチャかいているのですが、
出た瞬間から気化して行くため、
その気化熱が奪われて涼しく感じるのです。
人間の発汗作用による体温の下げ方は、空気が乾燥している状態では凄く効果的です。
真冬に濡れた身体で脱衣所に行くと急速に冷えるあの感覚の逆です。
しかしアッと言う間に脱水症状になりますから、
水分(+塩分)を常に補給していないと大変危険でした。
確かラホールの街だったかな???
突然、景色が回り出して驚いた経験があります。
大量の発汗に気付いていなかったのです。
見事な熱中症の初期症状だったと思います。
すると良くしたもので、ジュース売りの少年が走ってやって来て、
もちろん買って飲んだら直ぐに回復してくれました。
(当時は20代だった)
私の場合は、非常に急激に症状が現れたと記憶しています。
ちなみに熱中症と合わせて塩分欠乏症にも充分に注意をする必要があるかと思います。
これは昔、キャンプをしていた時に体験したことがあります。
キャンプ慣れしていない人とキャンプした時、
撤収作業をほぼ1人でしたため、大量の発汗がありました。
この時、突然身体が怠くなってきて、
酷い疲れと目眩と少しの吐き気に襲われました。
最初は単なる疲れだと思っていたのですが違いました。
塩分欠乏症でした。
この時は帰りのお土産物屋で梅干しが売っていて、
とても食べたくなり思わず買って食べたら一気に気分が良くなったのを覚えております。(苦笑)
最近の変な風潮で塩分摂取を控えよと言うのがあります。
実はこれ、遺伝的に大量の塩分摂取が危ない人が日本人の場合人口の25%いるため、
危険の平均値が凄く上がるので、当然危険視されているのですが、
よく考えると上記の数値は「塩分の過剰摂取は日本人の4分3は関係が無い」ことを意味しています。
(↑これは私が勝手に言っているのではなく、テレビでの学者の正式な発言)
まあ、これはともかくとして、
このような塩分の過剰摂取の危険がやたらと取り上げられているため、
真夏日でも塩分を控えてしまう愚かな行動を取る人が結構います。
大変危険です。
塩分欠乏症は、大量の発汗があった時はかなり早い段階で症状が出て来ます。
(個人差はありましょうが)
水分の摂取だけでなく塩分も合わせて補給すべきです。
さて、熱中症。
これ、必ずしも凄く暑い日になるとは限らないと思うのです。
と言いますのは、飼っていた犬が2回熱中症になった時は、
いずれも暑い日ではありませんでした。
最初は6月の小雨の降る、むしろやや涼しい日でした。
そこで公園で犬とボール遊びをしていたのですが、
帰りに寄った娘の友達の家で、突然、犬が変な鳴き声を上げたと思ったら、
恐ろしい速度で熱中症の症状が酷くなって行ったのです。
あ、死ぬな、と思ったほどでした。
実際に犬の熱中症の死亡率は50%だそうです。
幸い助かりましたが。
2回目の時もそんなに暑い日ではなかったです。
ただ、今にして思うと「湿度が高い日」だったのです。
湿度が高い日は水が上手く気化してくれません。
犬は汗はかけないのですが、その代わりに口を開けてヨダレをたらしたり、
ハアハアすることで水分を出して気化させて熱を下げています。
実は犬は暑さに弱い動物だと獣医さんに教えてもらい驚いたことがあります。
高齢者や病気の人で暑さを感じにくくなっている人も大変危険です。
私の母が昔、ギックリ腰をやった後、体調を酷く崩してしまい、
真夏日でも全く暑さを感じなくなってしまいました。
この時、外は35度でも放置しておくと部屋で暖房を点けていました。
これは非常に危険な状態でした。
身体の温度を感じるセンサーが完全におかしくなっていたのです。
ちなみに昔の体温計は「42度までしかなかった」のです。
何故なのかと言いますと、42度を超えたら人間の血液は凝固を始めて、
生きられないから、です。
つまり、若者でも年寄りでも体温が42度を超えたらもう死ぬのです。
暑さを感じなくなった時こそ一番危ないと思うべきでしょう。
この対処は想像以上に難しいです。
年寄りは頑固な場合も多く「私は寒いんだから」と主張します。
実際に寒く感じているからとても厄介です。
当時の私の母は「汗が出ない」と言う理由で35度の炎天下、
好んで歩きに出ていました。
今考えると非常に危なかったと言えます。
まあ、つい一昨日の日曜日に炎天下、鎌倉散歩に行ってしまいましたが(苦笑)、
実は観光ではなかったので、商店街をチョコチョコ歩いて直ぐに喫茶店に入った後は、
鶴岡八幡宮で蓮の撮影だけして、これまた直ぐに駅に戻り帰って来ただけだったのですが、
それでも炎天下の歩行は堪えました。
あくまでも個人的な感覚ですが、
熱中症は「暑さの最初の一撃が危ない」と感じています。
鎌倉駅で電車から降りて商店街に入った頃にピークに襲われました。
超大量の発汗があって、少し目眩がして来たので水分を補給したのですが、
全然足りません。
危ないと思って喫茶店に入って食事をして塩分も補給、
西洋かき氷で冷やして再度商店街に戻って行ったのであります。
2回目に外に出た時は、身体がかなり順応しているのに気付きました。
最初の暑さの一撃を逃れたら割と慣れてきます。
小まめの水分補給と塩分の補給。
頻繁に日陰で休息。
これを繰り返せば何とかしのげる???
いや・・・冷房の効いた家でジッとしているのが一番でしょう。(苦笑)
迂闊に出歩くべきではありません。
終わり