不倫と「スナック ・ バー ・ クラブ」とヨーロッパと

元フジテレビアナウンサー、中村江里子氏の「12年目のパリ暮らし」において、
興味深い記述があり、そんな折、ブログ友達の「スナック」の記事を読み、
また、ネットで偶然動物学者の記事も読み、
かなり考えさせられてしまったので書いてみたいと思います。

日本には「スナック」「バー」「クラブ」と呼ばれるような、
お酒と女性がいるお店が非常に数多くあります。

こういう場所に通うのが大好きな日本人男性はかなりいます。

もちろんパリにもない訳ではないそうですが、
日本と比較するとかなり少なく、また相当な有名店でも、
「え?ここなの?」と、こじんまりしたビルの一角にふとあったりするそうです。

つまり、この種の店の需要がフランスでは少ない事を意味しているようです。

中村氏によれば、少なくともフランス人の既婚男性がこの種の場所に通うのは有り得ないそうです。

夫婦のプライベート時間は共に過ごすのが基本なので、
仕事が終わってから会社の人とバーやスナックで飲む???

あるいは1人でバーで飲む???

かなりな家庭的物議を醸し出すらしいです。(苦笑)

しかし日本人男性はかなりの割合でこの種の場所に行きます。

一方、日本人の奥様連中はどうしているのかと言いますと。

表向きは女友達やママ友と食事をしたり映画に行ったりなどと、
これまた夫婦別行動を取るのが普通に聞くことです。

この事実を動物学で考えた時、
哺乳類の場合、夫婦になったら一夫一婦制が非常に多く、
オスもメスもその後はずっと共に暮らすそうです。

別行動は有り得ないし許さない、と。

別行動をした途端、そこには「はぐれオス」がいてメスを狙っていたり、
オスならば「新しいメス」を見つけて、
それぞれ「いわゆる不倫」を楽しむ、と述べていました。

つまり動物の世界では「夫婦別行動=メスを取られる」行為に他ならない、と。

鳥類になるともっとこの感覚が凄くなる、とも書いてありました。

一見すると仲睦まじいオシドリも、実は抱卵している卵の父親は別のオスだったりが普通だそうで。

そして、この行動パターンは人間でも全く同じなのだ、と。

「うちはレスだから~♪♪」「女房のいないところで云々」
↑日本では非常によく耳にする言葉です。

間違いなく、ある一定数は不倫をしています。

ちなみに男だけしているなどとは有り得ません。

何故なら、男が不倫する以上、相手の女も確実に存在しているからです。

既婚か未婚を問わなければ絶対に男女は同数になる訳です。
(複数の異性と同時になどと言う特殊なプレイは少ないでしょうから統計的には除外します。笑)

フランスは離婚率がとても高いようです。

半分くらいになっているそうです。

日本も相当高くなっていますが、
まだフランスほどではありません。

しかし夫婦の実態を考えた時、
日本人夫婦はセックスレスは普通に言われていますし、
夫婦の別行動も普通に見られますし、
不倫も非常によく聞く話でもあります。

また、イギリスにはパブの文化があり、
古いタイプのパブは男同士で飲むのを良しとしているようですが、
残念ながらパブの数は今急速に減っているそうです。

男同士で飲むのを割と認めるイギリスですらもそのようになっている、と。

ちなみにイギリスのパブは日本のパブとはまるで違います。

立って飲むのが基本で、色々な酒や食事まで楽しめる、
なかなかに快適な店です。

女性がいて何やら酒を注いでくれたりするような場所ではありません。

少なくとも、私が行ったイギリスのパブは皆そんな感じでした。

酒は一杯ごとに自分で歩いてカウンターで注文して一杯ごとの料金を払うのです。

そこにお色気は一切ありません。

日本のパブとはまるで違うと思っておくべきでしょう。

あくまでも酒と会話を楽しむ場所、と。

そんなイギリスでも既婚男性が奥さんを置いて1人で飲みに行く行為は、
かなり危ないようです。

と言うより夫のそんな行為を許す訳はない、と。

ヨーロッパにももちろん不倫は沢山ありますし、
離婚率は前述したように日本よりも高いのです。

しかし何故日本においてはスナックやバー、クラブが盛んなのか。

家庭生活が寂しいから、としか言いようがありません。

家よりも楽しいと思っているからプライベート時間を使用して行くのです。

この種の店に行く場合、間違いなくそれはプライベート時間です。

仕事だと言う人もいるかも知れませんが、
その場合はもちろん除外します。
(勤務時間としてカウントされ、支払いも会社持ちであるのならば)

さて、ここで恐るべき計算をしてみたいと思います。

人間には、どんな金持ちでも貧困の中に生きる人でも完全に平等なモノが存在しています。

それは時間です。

誰でも1人1人に1日は24時間しかありません。

例えば既婚男性でスナックやバーに行くのが大好きな人がいたとします。

週に1回、行っていたとします。

おおよそ時間としては往復の交通時間も入れたら3時間はかかるでしょう。

ハシゴでもしたら軽く4~5時間は超えますが、
ここではあくまでも最低の3時間とします。

週に1回3時間、1ヶ月だと12時間、1年だと144時間。

10年だと1440時間となります。

つまり、もし既婚男性であるのならば、
これだけの時間を家族と共に過ごすのを放棄している事になります。

週に2回なら倍増するのは言うまでもありません。

つまり10年間で2880時間。

これだけの家族と共に過ごす時間を自ら放棄している行為となる訳です。

1週間に1~2回、たった3時間くらいいいじゃないか、と?

仕事はとても大切です。

一所懸命働くことは、家族と仲良く暮らし、
子供を育てるための非常に崇高な行為でもあります。

しかし仕事以外の時間の優先順位をどう扱うべきなのか。

私は、日本的なプライベート時間の過ごし方を嫌っている者です。

お酒は嫌いではありませんし、さらに女性は大好きです。

けれど、だからと言ってスナックやバー、クラブでの出会いは決して求めていません。

明確な理由があるからです。

お付き合いする女性は「対等な普通の女性」でなくてはならず、
決して「お客さん」ではありたくないからです。

そして日本においてはその種の場所が不倫や売春の温床となっているのはよく知られている事実です。

独身であるのなら1つの楽しみ場所として良いのかも知れませんが、
既婚男性が堂々と行ける場所とは言えないと私は思っている者です。

終わり



余談:

恐いのは「慣れ」と「同調圧力」だと思っております。

日本の場合は特にこれが非常に強いと感じています。

「隣の〇×さんも単身赴任だって。うちもとうとうそうか~」

「少しは飲むのを控えたら?」

「今日もゴルフなの?」

こういう言葉の積み重ねと受容が実は非常に恐い、と。

夫婦が共にいないと言う事実。

それは他のオスやメスにパートナーを取られてしまう確率が非常に高くなる行為なのだ、
と動物学では教えてくれている、と改めて繰り返しておきます。



余談:

私自身はお酒を飲めますし(アルコール分解酵素2つ持ち)、
何だかんだ言って嫌いではありません。

と言うよりもかなり好きかも知れません。

そしてお酒以上に女性が大好きです。

もう好きで好きで堪りません。(笑)

しかしどういう訳か掲題のスナックやバー、クラブに通う習慣もなければ、
意欲もありません。

私の父はお酒大好きで新宿のバーに週に何回かは通っていました。

有名な文学おばちゃんがやっている店もあり、
そこで議論を戦わせるのが大好きだったようです。(苦笑)

その種の場所では作家の安部公房がブラリと来たり、
画家の岡本太郎がヒョイと来たりと、
非常に楽しい場所でもあったようです。

それでも私にはこの種の趣味がありません。

プライベートな時間はお酒や食べ物に費やしたいとは思ってないのです。

私がやりたい事の優先順位は非常に明確に決まっています。

では何なのかと言いますと。

それは当ブログの書庫をご覧頂ければ明白かと。(笑)