戦争が始まったら 3
南沙諸島に中国が進出して支配を確立させた後、
アメリカの前政権はイージス艦を派遣したが、
だからと言って中国の支配が揺らいだ訳では全くなかった。
かなり強硬な姿勢を持つ習近平の中国と、
民主党のオバマでは最初から勝負にならなかったと言える。
そもそも前記事でも書いたが、
イージス艦は元々空母を護衛するためのものであり、
空母、潜水艦、対潜哨戒機などが合わさって初めて威力を発揮する。
イージス艦だけを航行させる行為は単なる示威行動にしか過ぎない。
結果として何一つ変化は見られないままだった。
次に第一次イラク戦争が起こる直前。
リベラル派の先輩と議論していた。
彼の頭の中には1つの理想のようなものがあると感じた。
「見ていなさい。戦争は起こりませんよ。
もうそんな時代ではないのです。」
と何やら語り出した。
そこで私は、
「ぇええ~っ!!
もう既にアメリカ軍は凄い数の兵をイラクに向けているんですよ。
到着したら、直ぐに軍事行動が始まるに決まっているじゃないですか。」
と言っても彼は全く動じず、
絶対に戦争は起こらないの一点張りだった。
その理由は「そんな時代じゃない」だけだった。(苦笑)
結果的に、私はそんな事を望んではいなかったが、
10万円の賭けをするハメになってしまった。
もちろん、イラク戦争は始まった。
先輩は10万円を支払うと言ったが、
私は「そんなお金を受け取ったら一生寝起きが悪くなるから受け取れない」と突っぱねた。
ちなみにイラク戦争の場合は、
大規模な軍を差し向けた訳だから、
展開は容易に読めたと言える。
余程の妙な思想でも持っていない限り、
戦争が始まると予測できていた。
しかし今回の北朝鮮をどう予測するのか。
これはかなり微妙な線だと思っている。
厄介なのは、
アメリカがトランプ政権であり、
北朝鮮がまだ若い金正恩である点にあるかと思う。
そしてアメリカが派遣したのは空母を中心とした艦隊だが、
イラク戦争の時のような大規模なものではない。
つまり陸軍が最終的に出て来て占領するようなものではないので、
アメリカの本気度はかなり低いと言える。
しかし空母がある点において、
南沙諸島でのイージス艦派遣とは意味合いが全く違う。
要するに、南沙諸島以上、イラク戦争未満。
双方にとってギリギリの挑発行為をしていると言える。
こういう時、一番危ないのはイケイケの現場による偶発的戦闘だと思う。
世界最強のアメリカ軍の空母を伴った艦隊に対して攻撃を仕掛けるのは愚かな行為ではある。
けれども北朝鮮の指導者はまだまだ若い金正恩であり、
国内での粛清など、かなりイケイケの面を持っている。
また、アメリカは中東で化学兵器を使用したと言う名目から、
ミサイルを既に50数発撃ち込んだ実績を持った上での北朝鮮への派遣だ。
もしかすると北朝鮮の核実験の機会を待っている?とも感じる。
核施設に対する局地的な軍事作戦行動を仕掛けるつもりか?と。
おそらく、アメリカはソレをやったとしても全面戦争にはならないと踏んでいる?
空母を伴った艦隊行動とはソレを可能にしている。
つまり、小規模ながらも軍事衝突はかなりの確率で起こりうる、と。
それは核施設の破壊を目的とした作戦行動では?とも。
けれども小競り合いが全面戦争に発展した例はいくらでもある。
北朝鮮がミサイルを一斉に発射した場合は、
核か化学兵器でも使わない限り、もう負けは目に見えているため、
金正恩の命運は尽きる時とも言える。
常識で考えるなら、それは彼としても避けるはずではある。
とは言え、今回の艦隊派遣は落としどころが見えない。
もうずっとずっと北朝鮮の体制は滅びると言われながらも続いてきた。
過去の融和政策は全て失敗に終わっているのだけは確かだ。
挙句に核まで持たせてしまっている。
日本にとっても拉致問題の解決の糸口ですら全く見えない状況になっている。
これ以上、対話をする意味が見いだせないと感じている人はかなり多いはずだ。
さて、どうなる?
今朝もテレビで専門家が言っていたが、
ここ何十年かで最も危ない状況なのでは?と。
危険の度合いが全然違う、と。
既にそれなりの規模の軍が動いていると言う点においては、
日本の戦後の歴史の中で比較にならないくらい危険であるのは事実かと。
今後、報道には最大限の注意が必要だと思う。
終わり
余談:
どういう訳か日本のマスコミで報じられる意見は、
保守派もリベラル派も相手の言うことを全く無視できる特徴があると感じている。
例えば、未だに尖閣諸島問題について、
「中国は本気で取るつもりはない」と言い切る人がいる。
しかし、当の中国自身は正式に堂々と「我が国の領土である」と宣言しているにも関わらず。
今回の北朝鮮も「日本は敵である」と堂々と主張しているのである。
その上で、ミサイルも威嚇でどんどん撃っている。
日本には米軍基地が非常に多くある。
そしてアメリカは艦隊を派遣している。
アメリカの前政権はイージス艦を派遣したが、
だからと言って中国の支配が揺らいだ訳では全くなかった。
かなり強硬な姿勢を持つ習近平の中国と、
民主党のオバマでは最初から勝負にならなかったと言える。
そもそも前記事でも書いたが、
イージス艦は元々空母を護衛するためのものであり、
空母、潜水艦、対潜哨戒機などが合わさって初めて威力を発揮する。
イージス艦だけを航行させる行為は単なる示威行動にしか過ぎない。
結果として何一つ変化は見られないままだった。
次に第一次イラク戦争が起こる直前。
リベラル派の先輩と議論していた。
彼の頭の中には1つの理想のようなものがあると感じた。
「見ていなさい。戦争は起こりませんよ。
もうそんな時代ではないのです。」
と何やら語り出した。
そこで私は、
「ぇええ~っ!!
もう既にアメリカ軍は凄い数の兵をイラクに向けているんですよ。
到着したら、直ぐに軍事行動が始まるに決まっているじゃないですか。」
と言っても彼は全く動じず、
絶対に戦争は起こらないの一点張りだった。
その理由は「そんな時代じゃない」だけだった。(苦笑)
結果的に、私はそんな事を望んではいなかったが、
10万円の賭けをするハメになってしまった。
もちろん、イラク戦争は始まった。
先輩は10万円を支払うと言ったが、
私は「そんなお金を受け取ったら一生寝起きが悪くなるから受け取れない」と突っぱねた。
ちなみにイラク戦争の場合は、
大規模な軍を差し向けた訳だから、
展開は容易に読めたと言える。
余程の妙な思想でも持っていない限り、
戦争が始まると予測できていた。
しかし今回の北朝鮮をどう予測するのか。
これはかなり微妙な線だと思っている。
厄介なのは、
アメリカがトランプ政権であり、
北朝鮮がまだ若い金正恩である点にあるかと思う。
そしてアメリカが派遣したのは空母を中心とした艦隊だが、
イラク戦争の時のような大規模なものではない。
つまり陸軍が最終的に出て来て占領するようなものではないので、
アメリカの本気度はかなり低いと言える。
しかし空母がある点において、
南沙諸島でのイージス艦派遣とは意味合いが全く違う。
要するに、南沙諸島以上、イラク戦争未満。
双方にとってギリギリの挑発行為をしていると言える。
こういう時、一番危ないのはイケイケの現場による偶発的戦闘だと思う。
世界最強のアメリカ軍の空母を伴った艦隊に対して攻撃を仕掛けるのは愚かな行為ではある。
けれども北朝鮮の指導者はまだまだ若い金正恩であり、
国内での粛清など、かなりイケイケの面を持っている。
また、アメリカは中東で化学兵器を使用したと言う名目から、
ミサイルを既に50数発撃ち込んだ実績を持った上での北朝鮮への派遣だ。
もしかすると北朝鮮の核実験の機会を待っている?とも感じる。
核施設に対する局地的な軍事作戦行動を仕掛けるつもりか?と。
おそらく、アメリカはソレをやったとしても全面戦争にはならないと踏んでいる?
空母を伴った艦隊行動とはソレを可能にしている。
つまり、小規模ながらも軍事衝突はかなりの確率で起こりうる、と。
それは核施設の破壊を目的とした作戦行動では?とも。
けれども小競り合いが全面戦争に発展した例はいくらでもある。
北朝鮮がミサイルを一斉に発射した場合は、
核か化学兵器でも使わない限り、もう負けは目に見えているため、
金正恩の命運は尽きる時とも言える。
常識で考えるなら、それは彼としても避けるはずではある。
とは言え、今回の艦隊派遣は落としどころが見えない。
もうずっとずっと北朝鮮の体制は滅びると言われながらも続いてきた。
過去の融和政策は全て失敗に終わっているのだけは確かだ。
挙句に核まで持たせてしまっている。
日本にとっても拉致問題の解決の糸口ですら全く見えない状況になっている。
これ以上、対話をする意味が見いだせないと感じている人はかなり多いはずだ。
さて、どうなる?
今朝もテレビで専門家が言っていたが、
ここ何十年かで最も危ない状況なのでは?と。
危険の度合いが全然違う、と。
既にそれなりの規模の軍が動いていると言う点においては、
日本の戦後の歴史の中で比較にならないくらい危険であるのは事実かと。
今後、報道には最大限の注意が必要だと思う。
終わり
余談:
どういう訳か日本のマスコミで報じられる意見は、
保守派もリベラル派も相手の言うことを全く無視できる特徴があると感じている。
例えば、未だに尖閣諸島問題について、
「中国は本気で取るつもりはない」と言い切る人がいる。
しかし、当の中国自身は正式に堂々と「我が国の領土である」と宣言しているにも関わらず。
今回の北朝鮮も「日本は敵である」と堂々と主張しているのである。
その上で、ミサイルも威嚇でどんどん撃っている。
日本には米軍基地が非常に多くある。
そしてアメリカは艦隊を派遣している。