「グレンツェン・バロック・アンサンブル コンサート Vol.3」東京オペラシティ 近江楽堂(新宿・初台)

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2016年3月26日(土)

「グレンツェン・バロック・アンサンブル コンサート Vol.3」

東京オペラシティ 近江楽堂(新宿・初台)


現在大活躍中のブログ友達のソナタさんのコンサートがあったので行ってきた。
 
今回は18:00開演。

会場は東京オペラシティ 近江楽堂なので、美術展でも時折来る場所。

恐ろしくオシャレな場所でもある。

1時間くらい前に着いてウロウロしていた。

そして、いやはや今回も超満員。

ちなみに私は一番壁際の席に座っていて、その隣には使われない椅子が積み上げてあったのだが、
座れない人が後から来て、椅子を片付けて私の横に座っていたほど。

さらに今回は・・・何か知っている顔の人が多いこと。

特にこれまたブログ友達のチェンバロ演奏家クラヴサンさんを観客席に発見。

しかも皆さん繋がりがある。

そして実際に演奏されている方々も微妙にグループがかぶっている人がいて、
何というか・・・古楽器演奏の世界って狭いんだな~と思った次第。

コンサート終了後、しばし談笑。(笑)

さて、演奏について。

今回も珍しい楽器のオンパレード。

バロックオーボエはもちろん、バロックファゴットバロック・トランペットまで登場。

感想は「ハーモニー」。

近江楽堂の音響を考えて、敢えて一番後ろに座ってみた。

すると今回の演奏はハモっていることハモっていること。

調和。

もちろん実にいい感じのコンサートだった。

人気出るの分かるな~といった感じ。

ではプログラムに従って解説。



・ファッシュ 協奏曲 ハ短調 FaWV L:c2

Allegro-Largo-Allegro

参考演奏:https://youtu.be/o32Gsaq4isE

ファッシュ???

知りませんでした。

古楽器のコンサートに行くとやっぱり知らない作曲家の曲が未だにバンバンある。

そしてこの曲。

私的には凄い好み。

短調のアップテンポでファゴットの音がいい感じだった。

さらにこのコンサート全体で言えるのだが、
低音の効きが実に良かった。

コントラバス、チェロ、ファゴットの低音がズーーーーーンと効いていて、
会場の後ろで聴いていると、まさに旋律が溶けて行き調和と化す様が感じられて心地よかった。



・バッハ フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV 1044

Allegro-Adagio-Allegro

参考演奏:https://youtu.be/DClyWF4pD2I

やはりバッハ。

そして短調のアップテンポ。

これは最も私的に好んでいるパターン。

しかしチェンバロ演奏のブログ友達にとっては今回最も難解な曲であったと説明されていた。

3か所、会場のチェンバロでは音の出ない箇所があった、と。

どこだろう?と、もちろん耳を最大限に研ぎ澄ませて聴いていたが、
絶対音感を持たぬ悲しさ。

分からなかった。(悔笑)



休憩



ヘンデル オペラ「エジプトのジュリアス・シーザー」HWV 17から
「この胸に息のある限り」「嵐で難破した船は」



ヘンデル オラトリオ「サムソン」HWV 57から
「輝かしいセレフィムに」

参考演奏:https://youtu.be/lzlZ122DirA

何とバロック・トランペットが登場。

現代のトランペットとは違って音程を変える時に口の形状を変えて出すと言っていた。

モダンのトランペットとは違う、これまたまろやかな良い感じの音を出していた。

古楽器の世界は本当に楽しいなと思う。

そして今回も歌が登場。

メゾソプラノ

泣きそうになるくらい素敵だった。



テレマン 組曲「水上の音楽」ハ長調 TWV 55:C3

Ouverture-Sarabande-Bourree-Loure-Gavotte-Harlequinade-(Menuet)-Menuet-Gigue-Canarie

参考演奏:https://youtu.be/ki1asCYcH08

いい。

凄く、いい。

テレマンは元々安定的にいいが、何というか、例えば弦が3段階くらいにリズミカルに音階を上げて行く。

それを管が応えるような展開が数か所あり実に面白いな~と思った。

このような感覚はバロック時代の音楽特有なのかなとも感じた。

残念ながら現代の音楽では私は聴いたことがない。

これこそが、自分の最も好んでいる世界なんだとやっぱり思い知らされる。

談笑後、とても満たされた想いを持ちながら会場を後にした。

終わり