「基本を学ばない人」について

先日、ある人とオートバイについて話す機会があり、
また別にカメラや学問についても思う事があり、
「基本を学ばない人」の危うさについてつくづく感じている。

昔から大勢の人がやっている事には全て基本が存在している。

オートバイにもカメラにも自動車にもスキーにも学問にも基本操作とか基本動作とかの基礎がある。

これらの基本がきちんと出来ていないと上達は全くしないし、
そもそも免許だとか資格であるのなら絶対に取得は不可能となる。

オートバイの制度が非常に分かり易いので説明したいと思う。

オートバイの免許には小型(125ccまで)、中型(400ccまで)、大型(無制限)と三段階に分かれている。
(今は中型を普通二輪と言うらしいが)

通常は中型を教習所で取得してから大型の免許に挑戦するパターンが多い。

そして中型を取得した人は250ccとか400ccのオートバイを運転し始める。

何年かしてから大型を取得しようとするのだが、
大抵はここで壁にぶち当たる。

自分流のクセがついてしまっているからだ。

つまり基本を忘れていて、なおかつクセが身に着いている状況。

これは非常に厄介だ。

昔は大型自動二輪免許は公認の教習所が無かったため、
警察の試験場で受けなくてはならなかった。

合格率は非常に低く、世界で一番難しい免許とも言われていた。

何故受からないかと言うと、そもそもの技量不足もあるが、
本人が気付いていないクセが問題になっているケースが結構ある。

レーサーの真似をしてブレーキを2本指でかけるクセがついていたりとか、
進路変更の手順を勝手に思い込んでいて間違っている、とか。

最初は誰でも教習所で教わった基本の通りに運転しているはずだが、
慣れと共に妙なクセがついて行く。

こうなった時、次の段階にステップアップするための新たな免許を取得しようとした場合、
クセのお陰で難易度は急上昇してしまう。

このような感覚は全ての趣味やスポーツ、学問に共通していると思う。

基本を忘れたり、学んでいなかったり、挙句に妙なクセがついている人。

ある一定のレベルまでは行くだろうが、
それから先の進展は不可能になってしまう。

写真についても基本操作や基本の撮り方がある。

しかし、スマホの普及で誰もが簡単に撮影する時代になったため、
逆にほとんどの人が写真の基本を知らないまま撮影している状況とも言える。

改めて良い写真を良いカメラで撮影してSNSにアップしたいと思った時、
厄介な事態になっていると考えた方がいいかと思う。

最近、自分の写真レベルを思うと・・・・・

つくづく感じている。

写真教室通おうかな?と。(苦笑)

そして最も厄介なのが学業と、そこから発展して行く政治や外交問題になるかと思う。

例えば、歴史の知識が欠如したまま政治や外交をするのは危険極まりないし、
そもそも不可能と考えた方がいい。

基本を学んでいないでこの世界に飛び込んで行った場合。

色々な点において致命傷となる気がしている。

終わり