学校をサボッて制服で街を徘徊する恐さについて

娘が通っていた都心の中高一貫校は学校帰りの立ち寄りが非常に厳しく制限されていた。

これは高校3年生になっても全く変わらなかった。

自由な校風の都立高校出身の私から見ると当初は信じられない世界だった。

娘の学校は都内でも校則が厳しいことで有名な女子校だったが、
この姿勢は、女の子を預かる学校として全くをもって正しかったと今でも思っている。

むしろ高校生だからこそ、非常に厳しく制限をすべきなのだ、と。

高校生の女の子は放っておくとメチャクチャ危険な状況に晒されてしまう。

日本は性教育をキチンとしていないケースが多いため、
当の本人達はまるで自覚が無い場合がある。

スカートを短くして街を歩いていれば、もちろん男達から声を掛けられる。

目的は当然、性行為だ。

まあ、当人がそういう目的ならそれは当人同士の責任であるが、
(条例違反とかは別にして)
意外にも日本女性の場合「そんなつもりじゃなかった」と言うマヌケな発言を、
事件後に発するケースが多々見受けられる。

特に中高生の女の子が制服で学校をサボって平日の昼間に遊んでいたら、
非常に目につく。

夕方以降ももし繁華街で遊んでいた場合、とても目立つ。

女子校の数は都心部でもそんなにメチャクチャ数がある訳ではないので、
マニアな男なら制服で学校を直ぐに判別するのは雑作ないことだ。

自分達が性の対象とされている事実に気付けない若い女性ほど痛い存在は無い。

非常に危険である。

以前、娘の学校の保護者会の時、先生はとても興味深く恐い事実を言われた。

ちょっと前に書いた少年殺人事件記事と密接に関連しているので詳細に述べたい。

娘の学校は渋谷にあったため、中高一貫の伝統女子校にも関わらず、
中学受験の入試説明会では「繁華街が近いけれど安全なんです云々」と言うお話が必ずあった。

確かに渋谷にはセンター街を中心とする繁華街と、
山手線の線路を挟んで反対側の閑静な地区とではまるで顔が違う。

娘の学校は閑静な側にあったし、
非常に厳しい校風だったので余り問題は起きていなかった。

それでも、人数が多くなると1人や2人、問題を起こす生徒も出て来るし、
退学者や転校する子もゼロではない。

大体13~18歳くらいの子は男女の別なく、
ハメをはずしてみたいとか、ワルを気取ってみたいと言う願望を持つ者は多い。

そして制服のまま学校をサボったり、帰りがけに繁華街に寄る子は皆無ではない。

このような時、想像以上に恐い目に遭う可能性が飛躍的に高くなってしまう。

学校側の説明では、昔、学校を辞めて行った子が渋谷の街を徘徊し、
特定のグループに参加するようになっている、と。

その時、制服を着て歩いている子を見れば、
「私、先輩なんだよ」と言って声を掛けてくる。

そして「あ~アンタ達の気持ち、良く分かるよ。厳し過ぎるよね。私は今は気楽で~」などと、
良き理解者の態度を取って、仲間に引き込もうとする。

学校側は「これは非常に恐く、由々しき事態だと思っています」と言っていた。

まさしくその通りだと思う。

今回の少年殺人事件はそんな手口が垣間見える。

とても楽しい集団のように見せかけて勧誘し、
一旦入ったら犯罪の道へ、と。

我が子が制服のまま学校帰りにちょっと立ち寄ると言う行為は、
想像以上に恐いのだ、と認識しておくべきだと思う。

実際、娘の学校での立ち寄り制限の厳しさはハンパなかった。

バレたら即呼び出しと反省文。

これは実に賢いルールであったと思う。

ちょっとぐらいいいじゃないか、と考える親も多い。

しかし特に女子の場合は、これは命取りになるケースがある。

無断立ち寄りは一見すると小さな取るに足りない規則違反だが、
回数が積み重なった場合、間違いなく転落への入口になるかと思う。

特に女の子の場合は。

お気を付けを。

終わり



余談:目的もなく子供が街を徘徊する行為は、既に小学生くらいから始まる場合が多い。

大抵は家庭環境に問題のある子だ。

家庭環境により差別をするのはダメだと言うリベラルな考えをする親は多い。

しかし、我が子が巻き込まれた場合、間違いなく致命傷を受ける。

子供は成長と共に自立して行くし、交通機関を利用してどんどんと活動範囲を広げて行く。

これ自体は喜ばしい事と言える。

問題は、誰とどういう目的で街に行くのか?と言う一点に集約されて来る。

家にいてもつまらないから。

学校にいてもつまらないから。

だから似たような子を探して一緒に街をフラフラ歩く、と。

このような状況は非常に危険であるのを認識すべきだと思っている。

他ならぬ最も家庭環境に問題のある者として、真摯にそう思う。