カノン。もっとも単純な対位法ですら

カノン。
 
もっとも単純な対位法。
 
繰り返し繰り返し1つの旋律が終わりまで続く。
 
しかし、別の旋律が絡み合い、聴き手にとって非常に複雑な感覚を覚えさせる。
 
現代ではほとんど失われてしまった作曲法。
 
そして現代人はマニアを除いて対位法音楽を楽しまなくなっている。
 
あくまでも人間の聴覚のレベルを考えた場合、
現代人の方が17~18世紀の人よりも優れているとは私には思えない。
 
私達は録音技術を手に入れ、何度も何度も音楽を聴けるようになっている。
 
だからと言って複数の絡み合う旋律を聴き分けられる聴覚を有している訳ではない。
 
終わり