いつか来た道・・・再び

昨年末にも記事にしたのだが、
今一度、別の観点から書いてみたい。

リベラルに属する人達がよく言う言葉に「いつか来た道」がある。

この言葉は、第二次世界大戦以前の秘密警察(特高)が幅を利かせていた非民主的な時代に逆戻りする危険性を指摘する時に使用される。

最近では「特定秘密保護法案」が通過した時に盛んに言われていた。

さて現在、タイではクーデターが起こり、非常に深刻な事態になっている。

またウクライナにおいては内戦状態が続き、こちらはさらに深刻な状況だ。

この成り行きについてはともかく、
ここ5年で非常に大きく世界が変わってしまったと私は感じている。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)の登場だ。

インターネットはもう随分と前からあるが、
このSNSが台頭して来たのは5年ほど前からで、
特に「ツイッター」と「フェイスブック」の進展は著しい。

タイのクーデターやウクライナの戦闘状況が、
一市民の投稿により写真だけでなく動画も含めてリアルタイムで見る事が出来る時代なのである。

こと「自由」と「平等」について考えた場合、
SNSほどその実現について達成しているモノは無いと私は感じている。

よく言われているが、大企業と一個人が対等に渡り合える世界なのである。

これは国と一個人と置き換える事も可能である。

実際のところ、中東においては「ツイッター」「フェイスブック」が活躍して、
一国の政権を打ち倒してしまった実例もある。

おかしな法律を安易に通過させてしまうのは確かに恐い。

しかし、いつか来た道に戻るのは今や相当難しいのではないか?と感じている。

タイでは一部、フェイスブックを遮断する?動きが見られているらしいが、
かなり無理がありそうにも思う。

インターネットが接続されていて、SNSが可動している限り、
私達人類は「自由」と「平等」を手にしていると言えなくもない。

実際、SNSの持つ威力は非常に強く、
各国の腹黒い政治家や資産家は戦々恐々としているはずだ。

本当に革命が起きてしまう点においてその力を侮ってはならないと思う。

反面、為政者達にとっても洗脳の手段として使えなくもないが、
ネット上の情報は膨大で様々なモノが流通しているため、
まさしく「自由」な状況と言える。

洗脳には狭い空間が必要だが、あいにくSNSは巨大な空間だ。(笑)

このネット空間は絶対に大切にしなくてはならない最後の砦である気が私はしている。

権力者の暴走や、逆に市民の暴走すら抑制する力があるのではないだろうか???

SNSの可能性について素晴らしくも恐ろしいものを感じている今日この頃だ。

終わり