学歴社会の盲点と利点

昨日、録画してあったテレビ番組を早回しで見ていたら興味深い事がやっていた。

先ず、日本人の大学進学率は余り知られていないが、
実は約50%なのである。

つまり大学へ行ける人は半分。

以前にも書いたが逆算して行くと実に興味深い事が分かる。

「ある年に生まれた日本人の総数」を大体120万人とする。
少子化が進んでいるが、ほぼこの数字である)

すると大学へ行ける人は60万人となる。

さて、そもそもこの数字。

人によって感じ方が全然違うはずだ。

テレビで専門の先生が語っていたが非常に頷ける意見だった。

大学卒の人は大学卒の人だけで集まる傾向があるので、
日本人の大学進学率は高いと思い込んでいる。

逆に大卒でない人はやはり同じ人だけで集まるので、
日本人の大学進学率は低いと思い込んでいる。

実際は約半分。

ここで難関大学について考えてみたい。

東京大学

ここは約3000人の合格者を毎年出している大学だ。
(もう少し多いらしいがキリが良いのでこの数字とする)

すると・・・120万分の3000。

400分の1。

つまり東京大学へ行ける人と言うのは400人に1人と言う計算になる。

この数字は大体当たっているかと。

こう考えて行くと、他に京都大学北海道大学早稲田大学、慶応大学、上智大学等々の、
国公立大学や私立大学の難関校を入れても、
20~40人に1人、行けるか行けないかと言う数字になるであろう。

この数字はかなり厳しい。

大学進学率は50%だけれども難関校への進学は相当難しい事を意味している。

まあ、当たり前と言えば当たり前だが。

ちなみにこの120万人と言う数字を使うともっと色々な事が分かり面白い。

スポーツを考えてみよう。

現在、プロ野球には12球団がある。

自分の息子をプロ野球選手にしたいと考えている親は非常に多い。

1軍でプレー出来る選手・・・贔屓チームとは言え、30人の選手の名前を挙げるのは難しいと思うが、
キリが良いので30人とする。

30×12=360

120万分の360。

3333分の1。

つまり、プロ野球の1軍の選手になれるのは3333人に1人と言う確率だ。

学歴に比べ如何に手に入れるのが難しいのか分かると思う。

つまり難関大学に進学するよりも100倍以上難しい計算になる。

あくまでも確率で考えた場合、我が子に努力させるのは学歴の方が効率が良い。

さらに、年齢的に年を取ってからも効率良い職業に就いていられるので余計年収的にも合理的であるかと。

プロスポーツ選手が活躍できるのはいいとこ30代までと言う現実を考えた場合、
我が子をプロスポーツ選手にさせようとするのは非常にリスクの高い教育であると言える。

とは言え。

もしなれたら英雄。

憧れる親は多い。

しかし、現実的には余程才能があると思っても並行して勉強させておく方が良いと思う。

上記の数字は・・・・・年末ジャンボ宝クジを考えると分かり易いと思う。

年末ジャンボは1000万の1だ。

1000枚買うと1万分の1になる。

プロ野球選手。

3333分の1・・・・・

どれだけ難しいのか、と。

終わり