スマホの普及率にみる日本の状況

先日、テレビ番組で日本のスマホ普及率を世界の国々と比較していた。

その番組では24%と言う数字を挙げていて、
世界諸国と比べてもかなり低い順位だった。

実際、別のテレビ番組でも「ガラケー芸人」を集めてお笑い番組をやっていたくらいだし、
周囲を見てもガラケーの人は結構多い。

24%は日本人全体としてであるが、
若者に限ると80%を超えているのが救いではあった。

今回、何が言いたいのかと言うと。

実は日本の経済状況は想像以上に悪いのでは?と感じたからだ。

スマホや携帯は今や一番身近な存在として私達は使っている。

もうコレ無しではいられないと言うくらいに。

それにも関わらず24%???

この数字を分析してみると、先ず、高齢者は対象外となる。

残念ながら80歳くらいの方が新たな事にチャレンジするのは至難の業だからだ。

ところが日本の場合、急速に高齢化が進んでいるため、
高齢者の比率が非常に大きくなっている。

この事も普及が進まない一因であると思う。

また、若者との差が特に大きいから中高年層も切り替えていないと思われる。

それのどこがいけないのか?と言う人も多いかと思う。

別に不自由している訳ではないから、
敢えてスマホは要らないし欲しくもない、と。

この考えは経済の発展、成長を考えた場合、極めて深刻な事態をもたらしてしまう。

経済とはお金や物が動いて豊かになって行く。

停滞したらもうアウトなのである。

誰も新しい物を買わない、誰も新しい物に興味を持たない・・・・・

本当にこんな社会になったら、その国はアッと言う間に破綻する。

硬直化した社会、国・・・その将来は歴史が証明しているが悲惨だ。

事実、恐ろしいことに破綻しかかっている国は結構ある。

日本・・・たかがスマホと侮ることなかれ。

24%・・・これは恐ろしい数字であると思う。

これだけ身近な製品にしてこの惨状なのである。

他分野は一体どんな状況なのか・・・想像するだけで恐い。

スマホについて言えば、経済だけにとどまらない。

生活の色々な分野に応用できるスマホの導入が遅れている事実は、
医療、福祉、防犯、災害対策、学校、職場、あらゆる分野の発展を阻害する。

驚くべき事に、確かニュースだったかと思うが、
ある企業では「スマホを使わないでガラケーを使用している社員には報奨金を出す」と、
報道していた。

社員同士のコミュニケーションを妨げるからだそうだ。

スマホを使わないのがさも良い事のように伝えていた。

これは硬直化した社会の典型例であると思う。

新しい物が出て来ると何とかして阻止しようとする旧勢力が現れる。

その番組も、その企業を好意的に捉えていた。

猫も杓子もスマホ・・・そして歩きながらスマホ・・・

電車ではほぼ全員がスマホをイジッている・・・・・

こういう状況を見ると反感を持つ旧勢力は多い。

マナーは確かに大切だ。

しかし、使わない方が良いとする考えを普及させる事はマクロな視点で考えると、
かなりな異常事態であると思う。

自分だけで閉じこもっているだけなら良いのだが・・・・・

それを周囲に強制的に拡散させようとする人。

スマホが何なのかを分かった上での非難なら傾聴に値するのだが・・・・・

残念ながらそんな人は私の周囲には少なくともいない。

言葉は悪いが無知なだけ。

ともかく硬直化した社会・・・これだけは避けないと危険であると思う今日この頃だ。

終わり



余談:とは言え。

   スマホも携帯も使わず。

   野山で遊んでいる人の顔が輝いて見えるのも皮肉なものではある。(笑)