ネット情報の罠~知識をより確実なものとするために~

ネット情報。

非常に便利で私もやたらと利用している。

小さなスマートホン1つあるだけで世界中の情報を手中にした気にさせる。

だが最近、ネット情報には罠がある、と感じている。

先日読んだ「ネットのバカ」の著者が今こそ読書が重要な時代になっていると書いていた。

ネットの達人が面白い事を言うなと思った。

そして私もかねがねそう思っている。

しかしネット情報の何が良くて何がダメなのか?

具体的に実例を挙げて書いてみたい。

良く知られた趣味だと却って分かり辛くなるのでマイナーな「絵画鑑賞」を挙げる。

彼女に絵画鑑賞に行きたいと言われ、大好きな彼女のために企画・実行し、
さらに自分の趣味としようする心意気だとする。

つまり、彼女から「貴男って素敵!」と言われたいから。(笑)

ちなみに余談だが、知的な女性と親しくなりたい場合、
絵画鑑賞は底知れない威力がある。(笑)

さて、先ず最初にネットで見ると思う。

ところが。

例えばアートイベントファインダーと言うアプリをダウンロードしたは良いが、
訳が分からないはずだ。

どこで何がいくらでやっていると言うピンポイント情報は素晴らしい。

あるいは美術館のホームページは非常に充実している。

しかし、そもそも絵画に詳しくない貴男はこの情報の洪水を前に呆然とするだけだろう。

ネット情報の基本1
「何をすべきか?には無力」

この場合、どうすれば良いのか?

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↑これです。

迷わず書店に行き、880円で買いましょう。(笑)

昔は「ぴあ」と言う情報誌が週刊で出ていた。

映画、演劇、寄席、美術鑑賞等々、文化活動の情報が非常に分かり易くまとめられていた。

しかし、ネットの浸透と共に隔週刊に、そしてとうとう休刊に。

今は上記写真のような分野別に発売されている。

これからの予定を、その趣味全体を俯瞰しながら決める場合、
情報誌の存在は必要不可欠だ。

詳しいプロが編集した情報誌から得られる情報は余計なモノが削ぎ落とされた素晴らしいモノだ。

この情報誌の中から興味のある美術展を選べば良い。

この段階で初めてネット情報がやっと威力を発揮してくる。

例えば美術館の急な時間変更などはホームページからでないと分からない。

この種の随時更新がある情報はネットが最も得意な分野だ。

続いて事前の知識。

間違いのない確実な知識と情報は書籍から得るのが一番だ。

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↑この種の入門書や芸術家自身が書いた本。

あるいは研究者が書いた本は圧倒的な知識をもたらしてくれる。

ネットはかなりディープな情報に強いが、
系統だった知識を得るのは不可能となる。

編集に問題があり信頼性が乏しいのが難。

ネット情報の基本2
「信頼性のある系統だった知識を得るには不向き」

ネット情報の基本3
「既に決まっているイベントの更新情報は最強に素晴らしい」

いずれにしても、情報誌とネット情報を駆使して美術展を決定し、
さらに書籍で事前知識を入れたら後は実際に行くだけだ。

展示会を思い切り楽しむ。

しかし、楽しんだ後にもう一仕事。

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↑別の展示会のパンフレットを必ずもらう。
 
このアナログな情報こそが次の展示会への大きな原動力となる。

そして。

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↑図録。

2千数百円とやや高いが、気に入った展示会なら買っておこう。

素晴らしい思い出話となるし、後からブログアップするのに大変役立つ。

また、入口に必ず置いてある作品目録は絶対にもらっておく。

これもブログアップに大変役立つのは言うまでもない。

現代はネット情報のお陰で、昔とはまるで違う、飛躍的に素晴らしい恩恵が受けられるようになった。

しかし万能ではない。

アナログ情報と上手く使い分けて、
より高度な次元で楽しんで行ければと思っている。

終わり