女子校の魅力と不思議

最近、立て続けに女子校教育の本を読んでいる。

実に興味深い事が沢山書いてある。

娘は中学受験をして中高一貫の女子校へと入学した。

もう卒業する学年に達している。

早いものだ。

女子校の教育とは振り返ってみると実に面白い。

小中高大とずっと共学だった私からすると、
女子だけの空間とは異質なものに見えた。

まあ、悲惨だった小学校時代を考えると、
それだけでも有難いものではあったが。(苦笑)
(ろくでもない男子の存在に非常に悩まされていた)

さて、卒業を前に一歩引いたスタンスで冷静に眺めると、
私立伝統女子校の教育は明らかに共学の公立校とは違っている。

先ず、明確な教育理念がある。

「人間とはこうあるべきである」と。

女子校なら、
「女性とはこうあるべきである」と。

この理念は非常に強烈であり、揺るがない。

従って、この理念に反する生徒が入学した場合、
極めて居辛い場所となってしまう。

転校して行く生徒は僅少ながら存在している。

しかし理念が合致した場合、
これほど快適な空間は他にはないと言える。

実際、今読んでいる書物に登場する卒業生たちは口をそろえて言う。

「女子校時代は非常に楽しかった」と。

娘を見ていてもまさしくそう思う。

かなり偏屈な子なのだが、
今の女子校にはスクールカーストは存在しない。

つまり、一部の特権階級を頂点にしたイジメは姿を消している。

スクールカーストは話を他から聞く限り共学校で顕著に存在しているようだ。
(実態については当事者ではないから書物からの引用である事に留意)

女子校はイケイケギャルも地味なオタクも見事にユルく共存している理想郷とも言える。

しかしながら卒業後、それなりに悩むこともあるらしい。

それは「男子の気持ちを読めない」「ガサツな行動」「ウケ狙いで変顔をする(笑)」等々。

世の中の男親と言う者は女子校に対し甘い夢を持っている。

ごきげんよう~♪♪」「さようでございますか」などと言う、
山の手言葉が未だに生きている伝統女子校は本気で存在している。

コロリと男親は騙される。(爆)

女子校に入れればお淑やかに育つ、と。

逆だ。(大爆)

共学校の方がお淑やかに育つのである。

少なくとも外面的には。

男子の目が届かない女子校の実態は凄い。

そんな女子校育ちの「お嬢様」が共学の大学に入った場合、
カルチャーショックに驚く。(苦笑)

先ず他の共学校出身者女子の声が「1オクターブ高い」ことに。(^^;

何故、男子の前で媚をそうやって売るのかが理解出来ないらしい。

だから「ギャーハッハッハ~」など平気でけたたましく笑えたりして、
男子はドン引き状態となったりする。(笑)

そう、男に媚びない強靭な精神と魅力。

これが女子校の魅力でもあり不思議でもあるかと。

そして女子校出身者である連帯感とプライド。

女子校育ちの「お嬢様」・・・・・

男にとってはかなり手強い存在かと。

大変結構ご結構。(笑)

終わり