前奏曲とフーガ ト長調 BWV 550

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前奏曲とフーガ ト長調 BWV 550



バッハの長調のフーガ。

今までは短調のアップテンポをともかく好んでいた。

最近、長調を好んでいる。

多分、人生観が変わって来ているのかも知れない。

この10数年。

人生を悲観的に考える事が多かったように思う。

同じバッハの作品でも長調短調ではまるで違うように感じる。

BWV 550

このフーガは。

人生はそれほど捨てたモノではないし、
希望の光を暗示しているようにも聴こえる。

複雑な音符の洪水の中に完璧な秩序と揺るぎない美を見出す。

それはバッハ音楽を聴く喜びの基本であり頂点でもあると思う。

この崇高な美に触れられ、
感動を得る事が出来るのは。

もしかしたら私はとても幸運な人生を歩んでいるのかも知れない、と。
 
 
↓参考楽譜・演奏↓