「友人革命:ネット社会の浸透とともに」~非ネット時代とネット時代の本質的な違い~

「友人革命:ネット社会の浸透とともに」~非ネット時代とネット時代の本質的な違い~

今、ネット関連の本を何冊か読んで、以前から思っていた事を確信するに至った。

以前より私はネットの浸透につれ、こう考えていた。

・友人関係のあり方が変わる

・ネット(ブログ他SNS)はバーチャル(仮想現実)ではなくリアル(現実)

先ずは今までの非ネット時代の友人関係を考えてみよう。

親友(と思っている人)がいたとする。

貴方はその人物ととても親しいと思っている。

古くからの付き合いで月に1度、
多い時は週に1度は一緒に食事をしたり飲んだりする仲だ。

だが、貴方は本当にその人物のことを知っているのだろうか???

今までの友人関係(非ネット時代)においては、はっきり断言できる。

知った気になっているだけだ。

週に1回、時間にして数時間、一緒に酒を飲んで何が分かるのだろうか???

お店ではそもそも人目もあるし、場の雰囲気もあり、
そうそう話せるものではない。

時間的な制約もあり、相互理解には程遠い。

本当のプライベートな時間、その人物は何を考え、
何をやっているのか???

何十年来の幼馴染と言っても分からない事の方が多いはずだ。

だからこそ、一緒に旅行に行き長時間顔をずっと合わせたり、
あるいはネットでのやり取りをするようになった途端、
何となく嫌な側面を感じ、疎遠になってしまう事があるはずだ。

今までは良いヤツだと思っていたらとんでもヤツだった、とか。

私がかねてから主張している事の1つに「ネットはリアル」と言うのがある。

ネット上で書く時は本心を書いてしまうのである。

偽りでやっている人もいるだろう。

けれども、それは長続きしない。

絶対に苦痛になってくるはずだ。

ブログを1年以上続けている人は、間違いなく本心を書いている。

自分が本当に楽しいと感じている事を書いている。

だからこそ荒らしが来ると本気で悩んでしまうのである。

つまり、ブログやフェイスブックツイッターミクシィと言った個人のSNS(ソーシャルネットワークサービス)は、
その人の本心の集積とも言える。

従って、その過去ログに目を通す事は、その人物の本当の姿を見る事になる。

ブロガー同士が知り合いになり、
交流を始める事は本心と本心がぶつかり合う事を意味するとも言える。

さらに発展して実際に会った場合、
それは今までの友人関係とはまるで違うレベルにあると言っても良い。

貴方はその人物のかなりの部分を知っている事になる。

非ネット時代の飲み仲間の親友とはレベルが違っている。

今、何を感じているのか?何を美しいと思っているのか?何を楽しいと思っているのか?

そして何を嫌だと思っているのか?

貴方は相手のブロガーの心を知ってしまっている。

今後、このネット、特にSNSの浸透はさらなる友人革命をもたらすと思う。

もうネットはバーチャルではなくなっている。

リアルそのものだ。

むしろリアルな友人の方こそ、ネットを通さないと本当のところは分からなくなっている。

リアルだと思っていたものが実はバーチャルだったりする。

例えば、今までは豪放磊落で楽しいヤツと思っていた者が・・・・・

ネットでのやり取りを開始した途端、非常に陰湿で嫌なヤツだと判明したり・・・・・

その人間の本質は、ネットを通した時、思わぬ側面、もっと言うと「本心」を抉り出して来る。

これは体験者ではないとなかなか理解できないかも知れない。

私の母は日本でもトップクラスの精神科に長年勤務していた。

その関係で精神科医の知り合いが多い。

彼らは言う。

「書く行為は大切です。書いたもので診断をするケースが多いのです」と。

それほど書くと言う行為は人格を浮き彫りにしてくる。

今、私は数冊の読書と実体験から確信してしまった。

付き合って行ける人物なのかどうかは、
実際に会って、なおかつネット上での付き合いがあって初めて分かる、と。

ネットだけでも本当の交友関係は成り立たないが、
ネット抜きで、ただ会っているだけでも成り立たない。

今後はそういう社会になって行くのではなかろうか???

終わり