「レンブラントの作品」について

レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン
(Rembrandt Harmensz. van Rijn、1606年7月15日 - 1669年10月4日)

レンブラント・ファン・レインと表記されることが多い。

17世紀オランダの画家。

フェルメールルーベンスと並んでこの時代のオランダ絵画の頂点を極めた画家。

現在でも「レンブラント・ライト」という表現が用いられ、
その独特な光の表現法は現代人の心を捉えて離さない。

さて、偉そうに私が上記のような事を書いていると、
masaと言う人物は余程絵に詳しいヤツなのでは?」と思う方もいるかも知れない。(笑)

実際、書庫「博物館・水族館・動物園・美術館他」においては、
行った展示会の記事を書いているが、
我ながら凄い数をここ数年は出掛けている。

が、しかし・・・依然として・・・

「私はとんでもない絵画音痴の絵画好きである」(苦笑)

知識も少ないし、鑑識眼などまるでない。

でも「美術館に行くのは途轍もなく好き」だ。

そもそも、私のような美術素人が「絵画展へ行く」と思った場合、
「敷居が高そう」「専門知識が要るのでは?」と思い込んでいるケースがある。

何故上記のような事をくどくど書いたのかと言うと・・・・・

レンブラントの作品は、
そういう「高そうな敷居」「難しそうな感覚」を見事に粉砕してくれる絵画だからだ。

野球に例えて言うなら「160km/h超級のストレートど真ん中」な作品だからだ。

私のような美術初心者はもし機会に恵まれたのなら、
レンブラント展」か「フェルメール展」へ行くと良いだろう。

心の底から絵画の素晴らしさを楽しめると思う。

若い頃からたまに絵画展は覗いていたが、
本格的に行き始めたのは3年ちょっと前からだ。

娘が中学生になったのを機会にそれまでのアウトドア主体から、
美術館巡りへと切り替えて行った。
(年頃の娘を連れてのアウトドア活動は難しい。苦笑)

そんな時、仕事上の関係で「芸大出の某有名人(絵専門)」と会う機会があった。

「最近、私は娘と一緒に美術館巡りをしています。」
と言ったら「何が好きなの?」と訊かれたので、
「モネなどの印象派にも惹かれるのですが、先日、レンブラントの作品を初めて観まして。
 余りの凄さに娘ともどもブッ飛んだ次第なんです。
 あれは一体何なのですか?」と畏れもしないで質問をぶつけた。

レンブラント!!(@@)
 そう、それで良いのですよ。
 あらゆる絵の基本と言って良いです。
 写実なんだけど、写実を超えた何かがある、と言う。
 その観方は正しいです。
 お嬢さんと沢山楽しんで下さいね。」と言われた。

・絵画の基本は写実にあり
↑この基本を外したら初心者はダメだと思う。(笑)

と、偉そうな事を書いているが・・・・・

私が「レンブラントの作品」を初めて知ったのは・・・・・

記録によると・・・「昨年の4月」だ。(爆)

それまでレンブラントと言う名前すら知らなかったと思う。(大苦笑)
(>0<;

東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された、
ボストン美術館展」において私はおそらくは初めてレンブラントの作品と対峙した。

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↑「ヨハネス・エリソン師」「ヨハネス・エリソン師の妻マリア・ボッケノール」
 下の画像が小さくて失礼。これしか見つけられませんでした。m(u u)m

上記の絵画、これ、想像以上に大きい。約174cm×124cm。

これといきなり六本木ヒルズの52Fで対面した訳だ。

恐ろしく緻密でそのクセちっともみみっちくないどころか・・・・・

「光り輝いていた」

そう、絵画って光を放つものなのか?と初めて知った。

レンブラントの絵は光を放ってくる。

これは信じられない技法だと思う。

1634年に描かれた???

バッハ(1685~1750)とほぼ同時代ではあるまいか・・・・・(@0@;

レンブラントの作品は肩肘張って観なくても良い。

感動は向こうから勝手にやって来るから。(笑)

さぁ~てレンブラント

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↑「夜警」
 何と言ってもこれが一番有名???
 なんかこう不気味な感じがする。
 でもこの絵は元々夜ではなかったらしい。
 ニスだかが剥げてしまい今やこういう夜っぽい作品になったとか???
 残念ながら実物を観た事はない。
 写真でコレ、である。
 果たして実物の凄さたるや・・・・・
 死ぬまでに一度は観たい作品の1つだ。(^^v



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↑「ペリシテ人に目を潰されるサムソン」



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↑「アムステルダムの織物商組合の見本調査官たち」



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↑「放蕩息子の酒宴(レンブラントとサスキア)」



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↑「放蕩息子の帰還」



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↑「フローラに扮したサスキア」



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↑「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」



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↑「ダナエ」



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↑「テュルプ博士の解剖学講義」



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↑「トビトとアンナ」



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↑「バテシバ(バト・シェバ)」



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↑「ベルシャザルの酒宴(壁の言葉)」



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↑「賢者の対話」



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↑「水浴する女」



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↑「長老たちに脅かされるスザンナ」



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↑「ゼウクシスとしての自画像(笑う自画像)」

いやはやレンブラントは生涯、非常に沢山の絵画を描いた。

波乱万丈の人生でもあったらしい。

ちなみに破産をしているが、破産をしてからのレンブラントの作品は凄いとも言われている。

さて、2011年6月12日(日)まで東京・上野の国立西洋美術館で、
レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展が開催されている。

これ、2回娘と行くハメになった。

まだ大地震や余震、原発問題の渦中にあった3月26日に行っている。(><;
お陰でゆっくりと鑑賞出来たが。(苦笑)

その後は5月3日に行った。さすがに15分くらいの入場規制でかなり混雑していた。(^^;

この展示会では以下のような作品が鑑賞できる。

万難を排しても行く価値はあるだろう。(笑)

版画が非常に多い。

ところどころ絵画があり、地味でも異常に緻密で感心してしまう版画と、
超ド派手な絵画との対比展示も面白いかも???

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↑「貝殻」
 レンブラントは様々な物を収集してそれで破産したとも言われている。(苦笑)
 ちなみに上記の貝殻はその当時家一軒分?とかしたそうだ。
 (出典はテレビ番組。番組名は忘れている。間違っていたら失礼)



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↑「三本の木」



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↑「石の手摺にもたれる自画像」



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↑「アトリエの画家」



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↑「東洋風の衣装をまとう自画像」



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↑「書斎のミネルバ
 これ、凄い。
 実物を前にすると絵画と言うものの素晴らしさを実感できると思う。



いやはや圧倒的である。レンブラント

ともかく、初心者でも気軽に行って、とても楽しめる絵画展だと思う。

絶対的にお勧めする。

レンブラントの作品とは「あらゆる絵画の基本」である。

レンブラントの作品とは「いわゆる絵画の頂点」である。

(^0^v

終わり