秋の夜長にモーツァルトを。「魔笛」K.620

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しとしとと降る秋雨。

そんな夜にモーツァルトを久しぶりに聴きたくなった。

個人的にはモーツァルトの最高傑作だと思っているK.620「魔笛」だ。

私はバッハの音楽を一番好むが、
やはり「音楽の天才」はモーツァルトだろう。

その天才の音楽の最高傑作。

魔笛

この謎に満ちた作品。

秘密結社フリーメイソンとの関連も指摘され、
その後のモーツァルトの悲惨な死。

モーツァルトの遺体は共同墓地に埋葬され、
未だに行方不明。

しかし「魔笛」の音楽性・・・天才・・・

なにゆえここまで人を陶酔させる?

悪魔の所業か?

はたまた神のなせる業か?

そしてドイツ語の重々しい響き。

イタリアオペラとは本質的に違う。

重厚な序曲の出だし。

その後、急速な展開を見せ幕が上がる。

「タミーノ:日本の狩衣を着て登場」
↑とシナリオには指示がある。

当時のウィーンでは日本に対する憧れがあった。

さて、タミーノのアリア・・・

恋を初めて知った男の切ない気持ち。

見事なテノール独唱。

そして夜の女王のアリア。

人類音楽史上の最高傑作ではあるまいか?

ソプラノが最高音域を怖ろしい速度で駆け抜ける。

タミーノとパミーナの出会いと試練の時。

魔笛の守り。

栄光の時。

そして何と言ってもパパゲーノとパパゲーナの再会。

ここで最強の音楽が展開される。

これはモーツァルトでなくては絶対出来ない音楽だ。

私は魔笛では第2幕第28場を一番好む。

あらゆる宗教、信条を超越した人間の根源的な喜びがこの場面に集約されている。

秋の夜長にモーツァルト・・・「魔笛」・・・

「人類音楽史上の最高傑作の一つ」

素晴らしい・・・

♪♪~
Erklinge,Glockenspiel,erklinge!!
~♪♪



余談:私の小さな夢はウィーンの国立歌劇場で「魔笛」を観ること。

本当はミュンヘンの歌劇場でサヴァリッシュ演出・指揮を観たかったが・・・

そして幕間にはシャンパンを。

オペラ観劇の楽しみ・・・

全くヨーロッパってヤツは・・・

侮れない。