方言差別(笑)
私の母は東北地方某県の出身である。
私の父はもうどうしようもない東京至上主義の超江戸っ子である。(爆)
厄介な事に、私の父は戦後の飢餓を体験している。
その時、農家の人から痛い目に遭わされたらしく、
その時の体験から農家と警官に対する不信感を未だに凄まじく抱いている。
もちろん、食べ物に意地汚いのは言うまでもない。(大爆)
さて、私の母は農家の出身だ。(爆)
私が小さい頃から母をいじめる父を見てきた。
「発音が悪い。どうして『い』と『え』を区別出来ない???」とか執拗に・・・
ちなみに時折NHKのアナウンサーにまでケチを付ける。
「最近のNHKは発音がいい加減だ。」と。
母は反論する。
「江戸っ子は『ひ』と『し』の区別が出来ないじゃないか!!」と。
しかし、全く聞く耳を持たない。
そんな母を憐れに思ってきた・・・が、しかし・・・
ある日、私の元×(母と同郷)と話していたら、
彼女と同郷の親友の話になった。
何かの拍子に元×は言った。
「あ、彼女はね、『ざい』だから。私とは話す言葉が違うから。」と。
私は「ざい」と言う言葉を初めて聞いた。
「ざい???」
どうやら「ざいごう」「ざいごっぺ」と言って、
市内に住む人間が村などの人を差別する言葉らしいと分かった。
そして、母も含めて質してみた。
すると言った。
「私達はね、市内の出身ですから。『ざい』とは発音も違うんだから。」
と驚くべき事を口にした。
そこで私は訊いた。
「じゃあ、どこソコへ行くって言ってみて。」と。
すると、
「私達市内はね、『どこソコイグ~~~↑↑』、
でもね、ざいは『どこソコイグ~~~↑↑↑』って発音するんだぁ~。」
と得意気な回答があった。
15分、私は笑い転げた。
「おんなじじゃねぇ~か、バ~~~カ!!」と。
私の態度に酷く腹を立てていたようだが。
チッ!!
東京人は冷たいとか散々言ってた割りに自分はどうだ!??
もう少し「ざい」の友達をいたわってやれっ!!と言いたい。
まあ、しかし、この方言差別の構造。
日本中の至る所に張り巡らされているのであろう。
あ、間違えた。全世界中に。
人間とは・・・憐れな生き物である。(T0T)
終わり
余談:日本語学校で外国人に日本語を教えていた友人に言わせると、
正式な日本の標準語の発音は怖ろしく難しい、との事。
これ、非常に良く理解できる。
先日、ブロ友から教えていただいたのだが、
標準語は「東京の白金近辺」で話されていたものをベースに作られたそうだ。
それ故、その極近くで生まれ育った私から見ると、
発音の違いと言うのは瞬間的に聞き分ける事が出来る。
あ、少なくとも、この人は東京生まれではないな、と。
完璧な標準語と山手言葉と下町言葉。
そして、地方から来た人々。
厄介な様相を呈しているのが東京である。(爆)
余談2:
昔、小学校の国語の教科書にこんな内容が出ていた。
地方の子達が討論している。
「方言を話すのはやめよう。これからは標準語を話そう。」と。
そして、教科書の中では方言を話さない方向で話はまとまった。
ひとしきり説明をした後、担任の先生は言った。
(念のため、場所は東京・港区の小学校)
「方言をやめる???バカな事を書いた教科書ですね。
旅に行って御覧なさい。旅は良いな~。
ああ、地方に来たんだな~。遠くなんだな~と感じる時。
それは方言を聞いた時です。
教科書ではこんな風な結論になりましたが、
先生は方言が大好きです。」と。
立派な先生だったと思う。
私の父はもうどうしようもない東京至上主義の超江戸っ子である。(爆)
厄介な事に、私の父は戦後の飢餓を体験している。
その時、農家の人から痛い目に遭わされたらしく、
その時の体験から農家と警官に対する不信感を未だに凄まじく抱いている。
もちろん、食べ物に意地汚いのは言うまでもない。(大爆)
さて、私の母は農家の出身だ。(爆)
私が小さい頃から母をいじめる父を見てきた。
「発音が悪い。どうして『い』と『え』を区別出来ない???」とか執拗に・・・
ちなみに時折NHKのアナウンサーにまでケチを付ける。
「最近のNHKは発音がいい加減だ。」と。
母は反論する。
「江戸っ子は『ひ』と『し』の区別が出来ないじゃないか!!」と。
しかし、全く聞く耳を持たない。
そんな母を憐れに思ってきた・・・が、しかし・・・
ある日、私の元×(母と同郷)と話していたら、
彼女と同郷の親友の話になった。
何かの拍子に元×は言った。
「あ、彼女はね、『ざい』だから。私とは話す言葉が違うから。」と。
私は「ざい」と言う言葉を初めて聞いた。
「ざい???」
どうやら「ざいごう」「ざいごっぺ」と言って、
市内に住む人間が村などの人を差別する言葉らしいと分かった。
そして、母も含めて質してみた。
すると言った。
「私達はね、市内の出身ですから。『ざい』とは発音も違うんだから。」
と驚くべき事を口にした。
そこで私は訊いた。
「じゃあ、どこソコへ行くって言ってみて。」と。
すると、
「私達市内はね、『どこソコイグ~~~↑↑』、
でもね、ざいは『どこソコイグ~~~↑↑↑』って発音するんだぁ~。」
と得意気な回答があった。
15分、私は笑い転げた。
「おんなじじゃねぇ~か、バ~~~カ!!」と。
私の態度に酷く腹を立てていたようだが。
チッ!!
東京人は冷たいとか散々言ってた割りに自分はどうだ!??
もう少し「ざい」の友達をいたわってやれっ!!と言いたい。
まあ、しかし、この方言差別の構造。
日本中の至る所に張り巡らされているのであろう。
あ、間違えた。全世界中に。
人間とは・・・憐れな生き物である。(T0T)
終わり
余談:日本語学校で外国人に日本語を教えていた友人に言わせると、
正式な日本の標準語の発音は怖ろしく難しい、との事。
これ、非常に良く理解できる。
先日、ブロ友から教えていただいたのだが、
標準語は「東京の白金近辺」で話されていたものをベースに作られたそうだ。
それ故、その極近くで生まれ育った私から見ると、
発音の違いと言うのは瞬間的に聞き分ける事が出来る。
あ、少なくとも、この人は東京生まれではないな、と。
完璧な標準語と山手言葉と下町言葉。
そして、地方から来た人々。
厄介な様相を呈しているのが東京である。(爆)
余談2:
昔、小学校の国語の教科書にこんな内容が出ていた。
地方の子達が討論している。
「方言を話すのはやめよう。これからは標準語を話そう。」と。
そして、教科書の中では方言を話さない方向で話はまとまった。
ひとしきり説明をした後、担任の先生は言った。
(念のため、場所は東京・港区の小学校)
「方言をやめる???バカな事を書いた教科書ですね。
旅に行って御覧なさい。旅は良いな~。
ああ、地方に来たんだな~。遠くなんだな~と感じる時。
それは方言を聞いた時です。
教科書ではこんな風な結論になりましたが、
先生は方言が大好きです。」と。
立派な先生だったと思う。