ファースト・コンタクトについて(遙かに進んだ地球外知的生命体との)

もし、人類よりも遙かに遙かに進んだ高度な文明を持つ地球外知的生命体が、
地球にやって来たとする。

そして、人類と最初の接触を試みる。
所謂ファースト・コンタクトと言うヤツだ。

一体どんな風になされるのだろうか???

物凄い宇宙艦隊が勇ましくやって来て、
ニューヨーク辺りの海に着陸する???
そしてオドロオドロシイ形をした宇宙人が出てくる???
(まあ、ソレも面白いが・・・爆)

これについても前出の「コンタクト」で見事な解釈が出ている。

いかなる形にせよ、人類は代表者を立てて会わなくてはイケない。

映画の中では、主人公の女性エリナ・アロウェイ(ジョディ・フォスターが演じた)が、
ファースト・コンタクトをする。

ポッドと呼ばれる乗り物で凄まじい旅をする主人公・・・

乗り物の外に出たのかどうかは記憶が定かではない。

しかし、場面が突然変わる。

そこは、地球の浜辺と酷似する場所だった。

一人佇んでいるエリナ。

すると、向こうから誰かが歩いて来る。

それは・・・かつてエリナが最も信頼し、最も愛していた人。
 
そして、最も会いたいと願っていた人・・・自殺した父親だった。

無条件で信頼を寄せるエリナ・・・しかし、気付く。
これは有り得ない、と。

父親の姿をした宇宙人は言う。
「こういうカッコをしてた方が安心できるだろう?」と言うような事を・・・・・

・・・・・・・・・・

余談:

このファースト・コンタクトの原型は昔のソ連の映画「惑星ソラリス」に見られると思う。
(同名のアメリカ映画?があるのでご注意を。もの凄く古いタルコフスキー監督の映画)

さて、我々が遙かに知能的に劣っていると考えている、
犬や猿と接近し、仲良くしようとした場合、どうするだろうか???

まずは観察をする。
いきなり、接近したりはしない。

そして、犬ならば好物の肉とか、猿ならばバナナとかを与えて、
信頼を勝ち取ってから近付いて行く。

そこから仲良くなって行く。

進んだ宇宙人もこの手法を採るだろうと言うのが原作者の考えた事である。

ちなみに「惑星ソラリス」はタッチが微妙に違う。

人間の脳の中を読むのは同じだが、
ソラリスの場合は、その人間の「良心」が現れる。

最も、苦悩して、良心の呵責を感じているモノが出現する。

主人公の場合は・・・自殺した妻が出て来る・・・

この「惑星ソラリス」・・・もう堪らないほど悲しい・・・
 
終わり