「良心をもたない人たち」

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「良心をもたない人たち」
マーサ・スタウト著、草思社、本体1400円(税別)。
(写真参照)

最初に読んだ類書は以下の本である。
たまたま書籍整理で出て来たので挙げておく。

「平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学」
M.スコット ペック著、草思社 (1996/12)、¥ 2,310(税込)。

以前にも触れた事があるが、この2冊の本はかなり強烈である。

おそらく、今の日本人は大抵の場合、
良かれ悪しかれ戦後民主主義教育」を受けてきている。

この中には「人間皆、話せば分る」と言う感覚がある。

しかし、上記2冊の本を読むと、この感覚は木っ端微塵に粉砕される。

人は、身体の一部分が欠けた場合、視覚的にすぐに理解する。

しかし、心は目に見えないため、
ややもすると人は皆「良心」を持っていると思い込む。

相手の痛みを思いやる優しい心は皆持っている、と。

しかし、最新の科学は見事にこの思い込みを粉砕した・・・

どういう統計の取り方をしたのかは忘れたが、
25人に1人くらいの割合で「良心をもたぬ人」が存在しているらしい・・・

この数字の真偽はともかくとして、
私は体験上、はっきりと断言できる。

確実に一定の割合で存在している、と。

そして、子供にも存在している。

彼等は「嘘をつく事」に全くためらいがない。

これは目の前で展開されると相当迫力がある。

自分の潔白?(当然、嘘)を大声で喚く様を見ると、
かなり凄い。
おそらく、慣れない教師などは「本当か?」と信じてしまうかもしれない。

全く、本当に、ためらいなく、嘘をついてくる。
子供だと言って舐めていると、非常に痛い思いをする事になる。

その場合、我が子が犠牲になる・・・

彼等の目的は自分の要求を通す事。
そのためには手段を選ばない。
相手を殺しても何とも思わないであろう。

知能を持ったこの種の人間は巧妙な罠を仕掛けてくる。
(そして、繰り返す)

知能を持たないこの種の人間は犯罪にはしる。
(そして、繰り返す)

いずれにせよ、反省する事は決してない。
何故なら、元々そういう心を持っていないから。

実際に、こういう人間を目の前にすると、
非常に厄介だ。

特に小学生時代は「義務教育」故、苦労をさせられた。

親の私に出来た事は「同じクラスに決してしてくれるな」と主張した事だけ。
(男女各1名いた)

残念な事に、そのクラスでは、
結果として攻撃にさらされた子が長期不登校になり、大変な事になった。

その攻撃者は、さすがに親達の突き上げを喰らい、
「卒業式を欠席」した。
(後からこっそり証書だけはもらいに来ていたようだが・・・)

おそらくは将来的に何らかの犯罪に手を染めて行くであろう。

今の公立の小中学校は、この種の子供に対し「無力」である。

加害者の人権と言うのは素晴らしく守られている。

心優しい被害者は・・・不登校になり、社会的にドロップアウトして行かざるを得ない・・・

私が娘の中学受験を志したのは「この1点」にある。

嫌な事を思い出してしまった・・・
(><)