「汲み取り式トイレ」に対する恨みつらみなど・・・その5「勧告書」と「溢れる恐怖」(最終回)

「勧告書」と「溢れる恐怖」

小学校の高学年くらいの時だっただろうか?
ある日、居間のテーブルに一通の手紙を見つけた。
読んでみた。
(なるべく記憶に忠実に下記に再現してみる)

昭和○×年△月□日
東京都港区
麻布保健所

勧告書

前略 
東京都港区おきましては、現在下水道は100%完備しております。

○○様のご自宅におきましては、
未だに「汲み取り式トイレ」が使用されております。

「汲み取り式トイレ」は衛生面、隣近所への臭気の問題等、
色々と不都合な点があるため、
「水洗式」に変える事を勧告いたします。

また、バキュームカーの確保が難しくなっており、
今後は今までのような使用頻度でのサービスが難しくなっております。

当保健所におきましては、
この際、補助金を○×万円助成致しますので、
何卒工事へのご了承をよろしくお願い申し上げます。

早々

麻布保健所
所長 ○△ □×

上記のような屈辱的とも言える内容の手紙だった。
(^0^;

しかし、うちのバカ親はそれでも、
しばらくは無視していた・・・

そして・・・
ホントにバキュームカーの頻度が週1くらいから、
2週に1もしくは3週に1回くらいに減ってしまった。

これは痛かった。非常に痛い。
今までは半分くらいになった時点で汲み取ってもらっていたが、
ギリギリになった時にバキュームカーが来る・・・

いや、来ない時も出てきた。
さすがに騒ぎ出すバカ親達・・・

段々と近付いてくる「ソレ」。
これは子供心に物凄い恐怖心を植え付けられた・・・
未だに悪夢にうなされる程である・・・

そして、母の職場でのイジメ?もあり、
とうとうウチも水洗式になりましたとさ・・・
(^0^)/