至福の時(天体観測編)

季節はずれの山の駐車場。

夕暮れ時。
もう、こんな季節、誰もいない。

自動車からサブ機のPENTAX75SDHFを取り出す。

今日はいい加減な星見。メインのMT160を持ち出すまでもない。
カメラも持って来なかった。

愛用のEPIシングルバーナーで湯を沸かしコーヒーを淹れる。

折り畳み式ハンモックの上にゴロリと横になりコーヒーをすする。

カーステから流れる音楽は、
アルビノー二の協奏曲第二番第二楽章」
「バッハのオーボエ協奏曲第二楽章」
「バッハのG線上のアリア」
「バッハの汝の慈愛によりて我らを死なしめ給え」
いずれも夕暮れ時にハマる曲。

少しずつ暮れて行く山の夕暮れ。

夕焼け空を眺めながら、ゆったりと過ごす一時。

ふと、愛機の調整をまだしていない事に気付いた。

まあ、良いさ。
今日はいい加減な星見。
慌てる事はない。