銃器犯罪と猟銃等所持許可証

佐世保での銃乱射事件、大変な驚きでした。
犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。

さて、今から20年ほど前、
私は猟銃等所持許可証を取得した事があります。
(ちなみに外国で色々な銃を撃った経験もあります)

1日の講習を終えた後、ペーパーテストを受け、
受かったら合格書をもらえました。
真面目に講習を受ければ合格できるレベルの問題でした。

あとは医師の診断書をもらえば、
その段階で空気銃は所持できます。

散弾銃の場合は確かその当時は2時間くらいの実技教習を受けると、
許可が下りました。

ライフルは散弾銃の許可を受けてから継続10年したら、
所持できたと思います。

しかし、
・年に一度の所轄警察署での車検ならぬ「銃検」。
・保管場所の確保。
・「眠り銃」と言う、使用しない場合の許可の取り消し。
等々面倒くさかったので、結局実際の所持には至らず、
許可証は失効させてしまいました。

今回の事件で思い出したのは、
医師の診断書は「精神科医」である必要は無い事。
意外でした。
つまり内科医でも良いそうです。
ここに大きな問題があるように思っております。

また、一般に日本人の銃器に対する認識不足には凄まじいものがあると思っております。
(国内の平和は大変結構な事だと思っておりますが、外国はその限りではない)

まあ、今回の事件は日本の犯罪史の中でも特殊中の特殊な事件ではありますが、
あまりにも銃器の基本知識が欠如していると、
いざと言う時に適切な行動が取れず、
致命傷を受ける可能性があるので、せめて基本は抑えたいと思っております。
(自分自身、あまり偉そうな事は言えませんが・・・)
以下、私が体験上知っている事を列挙いたします。
何分銃器マニアではないので、間違った表現をしていたらご指摘をお願い致します。

1.拳銃(ピストル)  10m以上離れたら、動く標的に当てるのは至難の技。
            音は「パーン」もしくは「バーン」と言う比較的乾いた感じの音。
            マグナム弾の場合は「バァーーーン」
            ちなみに撃った事があるのは、38口径の通常弾、
            44マグナム弾、357マグナム弾

2.散弾銃       約30m以内の至近距離から狙われたら、まずアウト。
            確実に命中弾が「面」でやってくる。
            音は「バァーーーン」と言った感じ。
            撃った事はあるが型式は不明。(あまり銃器の種類には詳しくない)

3.ライフル      慣れた射手なら50mくらい離れた場所から、
            確実に命中弾がやってくる。
           音は「ターンッ」「タンッ」「バンッ」と言った感じかな?
            ちなみに私が撃った事のあるのは、レミントン45口径ライフル。

4.短機関銃      フルオートマチックで乱射されたらかなりの脅威。
            ただし慣れた射手でない限り、命中弾は難しいのでは。
            私が撃った事があるのはウーズィ短機関銃9mm弾。
            音は「タンッ」と言った感じだった。
            銃口がかなり跳ね上がるので、難しい感じがした。

5.軍用自動小銃    撃った事がないので不明。
            知識の上ではライフルと同等かそれ以上の能力を有しているのを知っている。
            M16AK47、AK74などを撃ってみたいと思っている。

6.重機関銃      もちろん撃った事がないので不明。

上記の銃器の特性を理解し、銃器犯罪に巻き込まれた場合、
どういう対応をすべきかシミュレーションをしておくと良いと思っています。
(特に海外旅行の際は)

上記の中で最も恐怖を感じたのは、
拳銃の中でも「オートマチック」と呼ばれる自動拳銃です。
フェザータッチと言う、ちょっと撃鉄に触れただけで、
弾丸が発射されます。
意図しなくても撃ってしまう場合があるので、
こんなのを至近距離で構えられたら、「絶対に」動いてはいけません。

まあ、とにかく「パンッ」「バンッ」「バーンッ」
と言うような銃声らしき音が聞こえたら、その場に伏せる。
それだけで命中弾を受ける可能性は10分の1くらいになるハズです。
その後の行動は銃器の種類、犯罪者の種類を即座に見分け、
臨機応変に対処する。

これから日本も銃社会に突入します、いや、現に銃社会になっています。
思った以上に銃器は氾濫しているので要注意だと思っております。
(確率的には遭遇する可能性はかなり低いので、そう神経質になる必要はありませんが、
一応知識として知っておいた方が良いと考えております)