「子供110番の家」に対する大きな疑問

最近の不審者対策の一環として、
「子供110番の家」と言うのを設置している。

また、防犯腕章や防犯名札をしたPTAの関係者や
配達の人達をよく見かけるようになった。

わが家も「子供110番の家」を申請し、
一応家の前にプレートを設置している。

防犯腕章もPTAから配られたのを使用している。

しかしながら、その効果については逆に非常に懐疑的になっている。

うちは小学生の保護者だからすんなりともらえたのかもしれないが、
何の審査もなかった。
ただ保護者であるだけ。

おそらくはほとんど何の審査も無しに乱発しているのだろう。
逆に危険だと思う。

以前指摘したように、
このような防犯パトロールは空き巣を減らすのには効果があるが、
子供を狙った不審者対策にはあまり効果がない。

なぜなら、子供が被害を受けるのは、見知らぬ不審者による犯罪よりも、
「顔見知り」による犯罪の方がはるかに多いからだ。

今危惧しているのは「子供110番の家」と防犯腕章の悪用だ。

子供はまず間違いなく、このプレートや腕章を見たら信用する。

私がもし「不審者」で子供を狙うとしたら、
このプレートを利用するだろう。
巧みに子供に接近し「顔見知り」になり、
安心させ、犯行に及ぶ。

一番確率的に心配しなくてはいけないのは、
誘拐や連れ去りではなく、暴力と性犯罪だと思っている。
特に性犯罪は潜行長期化するので厄介だ。

余談:ちなみに子供への性犯罪は「男の子」も立派なターゲットだ。
   そして数も少なくない。
   ノーマルな男の子にとって、
   男から犯されるのは生涯消えないトラウマになるだろう。

この「子供110番の家」と腕章は、
最も注意しなくてはいけない「巧みな性犯罪者」にとっては、
大変利用価値のある物だと思っている。

どんな家庭環境の家なのか、
全く調査も無しに乱発されるプレート。
危険を感じてしまう。

逆に犯罪の温床になる可能性が・・・
子供の防犯・・・難しい。
(--)