「中学受験」と「釣り名人」

日曜日の船釣りでたまたま隣りにプロ級の名人が座り、
その技を見て思い至った事がある。

中学受験にも通ずる事がある、と。

釣りだけではないが、例えばゲームにおいても、
名人と言われる人には顕著な特徴があるように思った。

1.基本的な技術を踏まえて、さらに上の技術も持っている。
2.常に冷静で笑いすら見せる。
3.困難な状況において、あるいはココ一番の時に物凄い決断・動きを見せる。
4.スピードがある。
5.無駄な動きがない。
6.決してあきらめない。

以上のような事を感じた。

さりげなく観察していたら、
他の人が釣れ、自分が釣れない時も、
淡々と自分のペースで釣り続ける。

他人とオマツリ(仕掛けが絡まってしまうこと)した時も決して怒ることがない。
時には微笑みさえ浮かべる。

淡々とスピードを持って処理する。
仕掛けを切るか?元に戻すか?と言う決断が早い。

最後の最後まで粘る、粘る、粘る。
時間と言うものをここまで使いこなせるのか?と感心した。

釣りとは違うが、中学時代の友人に、
ゲームの達人がいる。

今から30年くらい前に初めて六本木にゲームセンターが出来た時、
友人達が入り浸っていた。

そんな折、別の友人が、
「あいつのゼビウス見たか?すげーぜ。人だかりが出来るんだ。
おれ、最後の方、泣きそうになっちまったぜ」と言っていた。

私も一度見たが、たかがゲームと侮ることなかれ。
無駄な動きは一切ない。
完璧に計算された研ぎ澄まされた動きだ。

最後、一見すると攻略は不可能と思われる場面で、
(何百発の敵の弾が一気に飛来する)
人間技とは思えない動きを見せ、弾をかわす。

やっている当人は余裕の表情で、
時に笑みすら浮かべている。

「小部隊指揮官バイブル」と言う本を読んでいるが、
その中で「笑みを浮かべて闘う」と言う記述がある。

人間は困難や危機に直面した時、
緊張のため筋肉が硬直し、動けなくなるそうだ。

そんな時、意図的に笑うと硬直が解け、動けるようになるらしい。

最近読んだ中学受験のメルマガにも、
難問に直面したら「笑え」と言うのがあった。

小学生に「常に冷静でいろ」と言ってもなかなか難しいが、
意図的に「笑え」と言うのは、訓練次第で可能に思った。
早速試してみたい。