ナナハン

覆面パトカーの事を書いていたら、
オートバイの事を思い出してしまった。
もう30年くらい前の話しなので時効であろう・・・
(^^;

高校1年の時、原付免許を取った。
高校2年の時に、中型自動二輪免許(400ccまで)を取得した。
18歳の時、普通自動車の免許を取った。

高校時代はずっと原付に乗っていたが、
大学1年の頃、ヤマハRZ250を購入。
当時ナナハンキラーと呼ばれたバイクだ。

原付で東京から軽井沢に行ったり、
RZでは東北や北海道など色々旅した。

ある時、RZに乗り、友人(400cc)と日光へ行った。
帰りの夕暮れ時、ほとんどがら空きの日光宇都宮道路の料金所に
サイドカーが2台やって来た。
BMWの1000ccクラスで、横には女性が乗っていた。

私と友人は料金所を抜けると一気に加速し、
メーターは140km近くを指していた。
「どうだ、当分は追いついてこれまい!!」と思った瞬間、
圧倒的な速度差で抜かれ、2台のBMWは視界の彼方へ消え去った。
サイドカー独特の進路変更方法と風になびく女性の髪が目に焼きついた。

数年後、私は所謂ナナハン免許(限定解除)を取得した。
当時は公認教習所がなく、警察の試験場で受けなくてはならなかった。
合格率は数%で極めて難しかった。

ホンダのモーターサイクリストスクールに通い、
激しい訓練を受けた。
ちなみに当時は骨折者が続出するほどの危険な訓練だった。
(時速100キロからの急ブレーキ訓練など)

東京の鮫洲試験場で受けたのだが、
結構なギャラリーもいて、試験は見世物だった。

でも、受かった時は嬉しかった。
ギャラリーの前で試験官が、
「今日からあなた方は、あらゆるオートバイを乗るのに制約を受けません。
この事を誇りに思い、全てのライダーの模範となって下さい。」
と言われて、とても感動した記憶がある。

合格後、私はホンダのCB750Fと言うオートバイを手に入れた。
当時としてはかなり速いバイクだった。

100km/hくらいまではおとなしい音だが、
150km/hからの加速は凄いものがあった。

いきなりツインカムの暴力的な音に変わったと思ったら、
180kmまでのメーターを軽く振り切って、
オーバー200kmの世界に突入した。

それが今のオートバイや車は平気で300kmを超える時代である。
変わったものだ・・・

ちなみに現代のライダー達のバイブルは、
東本昌平の「キリン」と言うマンガだと思う。

四輪ラリーの話しだったが、「SS」と言う作品も傑作だった。

スピードの世界に生きる男達の悲哀が良く描かれている。

危ないから、もうやめよう、こんな話しは・・・
ああ、危ない、危ない。
(^^;