古典脳(;´д`)

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「古典脳(;´д`)」

歩いている時や電車内はiPodで音楽を聴いてることが多い。

バロック音楽がほとんど。

しかし最近は以下の動画を繰り返し見ている。


暗記したい。(笑)

「弁天娘女男白浪」

<日本駄右衛門>
問われて名乗るもおこがましいが生まれは遠州浜松在
十四の頃から親に放れ、身の生業も白浪の
沖を越えたる夜稼ぎの、盗みはすれど非道はせず
人に情けを掛川の、金谷を掛けて宿々で
義賊と噂高札に廻る配符のたらい越し
危ねえその身の境界も、最早四十に人間の
定めは僅か五十年、六十余州に隠れのねえ
賊徒の張本日本駄右衛門

<弁天小僧菊之助>    
さてその次は江ノ島の岩本院の稚児あがり
普段着慣れし振袖から、髷も島田に由比が浜
打ち込む波にしっぽりと、女に化けて美人局
油断のならぬ小娘も、小袋坂に身の破れ
悪い浮き名も龍の口
土の牢へも二度三度、段々超える鳥居数
八幡様の氏子にて、鎌倉無宿と肩書きも
島に育ってその名せえ、弁天小僧菊之助        

<忠信利平> 
続いて次に控えしは月の武蔵の江戸育ち
がきの折りから手癖が悪く、抜け参りからぐれ出して
旅を小股に西国を、廻って首尾も吉野山
まぶな仕事も大峰に足をとめたる奈良の京
碁打といって寺々や豪家へ押込み盗んだる
金が御嶽の罪料は、蹴抜の塔の二重三重
重なる悪事に高飛びし
あとを隠せし判官のお名前騙りの忠信利平

<赤星十三郎>
亦その次に連なるは、以前は武家の中小姓
故主のために切り取りも、鈍き刃の腰越えや
砥上ヶ原に身の錆を研ぎ直しても、抜きかねる
盗み心の深みどり、柳の都谷七郷
花水橋の切り取りから
今牛若と名も高く、忍ぶ姿も人の目に
月影ケ谷、神輿ケ獄、今日ぞ命の明け方に
消ゆる間近き星月夜、その名も赤星十三郎

<南郷力丸>
さてどん尻に控えしは磯風荒れえ小ゆるぎの
磯馴の松の曲がりなり、人となったる浜育ち
仁義の道も白川の夜舟に乗り込む舟盗人
波にきらめく稲妻の白刃で脅す人殺し
背負って立たれぬ罪科はその身に重き虎ガ石
悪事千里というからはどうで終めえは木の空と
覚悟はかねて鴫立ち沢、然し哀りゃあ身に知らぬ
念仏嫌れえな南郷力丸