ぐるぐる上下動(笑) 曜変天目茶碗の正しい鑑賞方法(^w^)

イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4


イメージ 5


イメージ 6


イメージ 7


イメージ 8


「ぐるぐる上下動(笑) 曜変天目茶碗の正しい鑑賞方法(^w^)」

曜変天目茶碗。

世界に3つしかなく、その3つ全てが日本にあり、3つ全てが国宝に指定されている。

最強の美術品。

その中でも最高と言われているのが、
静嘉堂文庫美術館(東京・世田谷区岡本)の稲葉天目。

現在公開中。

さて、この曜変天目茶碗。

結構なクセモノだったりする。

国宝は展示期間に規制があるため常に観られるとは限らない。

さらに曜変天目茶碗は「曜変」であるのに最大の注意をしないといけない。

つまり光の当たり方により輝きが変化する。

展示される美術館の照明方法により印象がかなり違ってくる。

さらに鑑賞方法を間違えた場合、単なる地味な茶碗に成り下がる。

最悪だったのが稲葉天目が東京国立博物館に展示された時。

作品保護のために異様に暗い中での鑑賞だった。

はい、単なる地味な茶碗に成り下がっていた。(苦笑)

あれで曜変天目茶碗を観たと言ってはいけない

さて、今回の静嘉堂文庫美術館

さすがに収蔵美術館だけあって、大抵は素晴らしい照明をしてくれるのだが。

いやはや有り得ない場所に展示していた。

今までかなりの回数を観ている稲葉天目だが全て室内照明だった。

だが今回は自然光が入るロビーに展示。

嘘だろ!!と腰が抜けるほど驚いた。

静嘉堂文庫美術館は非常に不便な場所にあるため普通は土日でも凄く空いている。

さすがに今回はそれなりに混雑していたが、
入場制限がかかるほどではない。

私が今日行った時、偶然確実にマニアと思われる10数人が曜変天目茶碗のガラスケースをぐるりと取り囲んだ。

そして全員が《正しい曜変天目茶碗の鑑賞方法》を開始したのだ。

それはゆっくりと身体を上下動させながら360度、何周も周りながら《光輝くポイント》を見つけてその位置で鑑賞するも直ぐに次から次へと移動するのだ。

ふと、アフリカの民族舞踊を踊っているような妙な一体感があった。(笑)

まあ、大抵の場合は初めての鑑賞者が混ざるからこう上手くは行かないが、
今日は偶然実に面白い鑑賞が出来た。

ともかく。

曜変天目茶碗の正しい鑑賞方法とは。

《身体を上下動させながら、ぐるぐると茶碗の周囲を回り、光輝くポイントを見つける》

罷り間違ってもボーッと佇んでいてはならない。

ちなみに自然光で鑑賞した稲葉天目。

今までとは全く違う光輝き方をしていた。

ブルーだけではない。

シルバーやらゴールド他、まさに曜変。

織田信長曜変天目茶碗を所有し、
常に肌身離さず持ち歩き、本能寺の変で焼けたと言われているが。

さもありなんと思う。

実に面白い茶碗かと。

美術好き必見。

(^o^)v