チェンバロを復活させた女性 ワンダ・ランドフスカ(Wanda Landowska)
「チェンバロを復活させた女性 ワンダ・ランドフスカ(Wanda Landowska)」
現在、学校の音楽室では「音楽の父 バッハ」などと肖像画が掛けられているが。
こういうのを見るとバッハの音楽は最初からずっと偉大だとされて現代に至っていると思い込んでしまう。
だがこれは完全な間違いだ。
ほとんどの音楽と言う音楽は時代の波と共に消えて行く運命にある。
バッハの音楽とて例外ではなかった。
バッハの死後は時代遅れとされ誰も見向きもしなくなった。
だが、メンデルスゾーンがバッハを再発見し、
世界中でその偉業が改めて見直されて現代に至っている経緯がある。
それほど音楽とは儚くも脆い世界なのである。
楽器の世界もそうだ。
かつてバロック時代に登場した珍しい楽器群は消え去っている。
現代では一部のバロック音楽愛好家の間で根強い人気があるだけだ。
チェンバロもピアノの登場により過去の遺物とされていた。
(註:念のため。チェンバロはドイツ語で、英語ではハープシコード、フランス語ではクラヴサンとなる。どれも同じだが日本では語句の統一がされていないためバロック音楽の演奏会やCDでは作曲家や演奏家に合わせて表記を変えているため知らない人は混乱してしまう現状がある)
20世紀に復活させたという。
↓参考文献(Wiki)↓
驚くべきことに音源は残されている。
この演奏が後世のチェンバロ奏者の源だと思うと感慨深い。
曲によっては現代の演奏スタイルとちょっと違うが、
イタリア協奏曲などはほぼ同じだと思う。
↓参考までにランドフスカ演奏のバッハのイタリア協奏曲を。↓