日本人の夫は酷い???

テレビで中高年の女性にインタビューしていました。

夫に対する文句を言って下さい、というものでした。

すると酷い夫のオンパレード。

・40度の熱があるのに夫は「今日の夕飯は?」と言った

・荷物は全部妻にもたせて平気で歩いている

なるほどな~と思ったのです。

そして同時に非常に恐いなとも。

日本人の夫についてではありません。

報道姿勢についてです。

私達日本人は1945年の敗戦以降、
占領軍の統治が7年続いていたのです。

つまり1952年頃までは日本には報道の自由もなく、
全て連合軍による検閲を受けていたのです。

新聞も雑誌も映画も勝手には活動できませんでした。

なんと「日本人男性を良く描くことが許されていませんでした」。

さり気なく酷く横暴な男として描くような指導があったようです。

実は世界の映画監督が選ぶ最高の映画として有名な、
小津安二郎監督の作品。

1950年頃の作品と1960年頃の作品では描かれる夫婦像がガラリと変わっているのです。

1950年頃の作品に登場する夫は無口で横暴で時に暴力的です。

小津監督は占領軍が去った後、やっとリアルな60年代の夫婦像を描けたことになります。

実はこの時の占領政策が今でも日本に生き残っていると感じます。

野蛮で何もしない上に無口で時に暴力的な日本人の夫と言うイメージ。

もちろん実際にこういう男はいるはずです。

でも大勢なのでしょうか???

と言うよりもこの種の男は外国にだって多いはずです。

さらに外国のDV問題も非常によく聞く話です。

では何故、テレビでわざわざ取り上げたのでしょうか???

もちろんニュース性があるからです。

普通にこんな男が大勢いたらテレビで取り上げる必要など全くありません。

私達の心の奥底にある「日本人夫は横暴像」。

一度疑ってみる必要があるかと思うのです。

そしてその種の報道がされた時、
警戒すべきです。

例えば、世界で一番家事をしないのは日本人男性と言う報道がありました。

これだけ見ると例によって日本人男性は最低だな、と言う感覚になります。

しかしよ~く考えてみましょう。

どうして???、と。

それは日本人男性の労働環境を知れば即座に理解できるはずです。

いずれにしても平成時代が終わろうとしている現代においても。

この種の偏向報道を普通にマスコミは仕掛けて来ています。

恐いのはそれを偏向と思っていない事にあります。

もう定着してしまっている恐さ。

改めて、現代の日本人夫婦像を見た時、
本当にそうなのかな?と疑う姿勢は絶対に必要であるかと。

終わり