日本の高速道路の速度規制について
Yahoo!ニュースで新東名の最高速度規制がいよいよ120km/hになると報道していた。
警察による考え方も示されていたのでご参考までに以下にリンクを貼っておく。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6312169
多くの日本人は真面目なため、
日本の速度規制は正しいと思い込んでいる。
だが、実は世界の状況と比較すると異常に低く設定されている。
例えば最悪なのが原動機付自転車。
これ、速度については昔の規制がそのまま残ってしまっている。
つまり昔の50ccのバイクは頑張っても30km/hしか出なかったら、
そのように規制されているのだが、
今の原付は普通に70~80km/h出せる。
だが警察は規制速度を上げようとは今をもってしても全く考えていない。
むしろ時代に逆行する二段階右折なる異様な法律まで作って、
頑なに30km/h規制に拘ったままでいる。
交通には速度差がある方が危険なのは言うまでもない。
流れに沿って走れるのならそうした方が良いのだが、
原付に関してはそうはさせじとしている。
日本の規制にはかなり問題があるのだが、
当の日本人は決められたものを疑う心をもっていないため、
余り問題視していない。
そのため、法律軽視と言う異常事態が起こってしまう。
暗記教育の弊害と言えなくもない。
さて、掲載した写真は昔のものだが、
私がドイツの速度無制限の高速道路「アウトバーン」を撮影したものだ。
日本の高速道路を、低い速度でしか走れない憐れな道路の代表とすると、
アウトバーンは全く正反対の高速道路となる。
一部、規制区間はあるが、ほとんどは「速度無制限」なのだ。
つまり、350km/hで走っても違反にはならない。
実際に走ってみると分かるが、
アウトバーンの走行車線の平均速度は120~130km/h。
追い越し車線は「150km/h以上出していないと危険」。
そしてマナーは日本の高速道路よりも遥かに遥かに良いと感じた。
(日本もかなり良いが押さえつけられているため爆発するドライバーが多発してしまう)
アウトバーンはしかも無料。
公共サービスとはこうあるべしっ!!と見せつけてくるような国であるかと。
日本でたまに見る高速道路を猛スピードで走っているポルシェは、
単なる交通違反者だが、ドイツでは合法的なステイタスになっている。
掲載した写真は120~130km/hでアウトバーンの走行車線を巡行しているバスからのものだが、
追い越し車線では全く普通に180km/h以上出したBMWやメルセデスが追い越して行く。
ポルシェが、おそらくは250km/hくらいで追い越して行った場面も見られた。
ここで多くの日本人が勘違いをしてしまうが、
明確に言っておくが、アウトバーンは決して無法地帯ではない。
むしろ日本人よりも遥かに遥かに順法精神があると感じている。
あくまでも速度規制が無いだけであり、
彼らは恐ろしく洗練されたマナーとシステムの中で、
速度無制限を誇りをもって維持しているのだ、と痛いほど理解できた。
日本とドイツ。
どちらが魅力的な生き方なのか???
その回答は人により違うだろうが、
こと速度規制に関してだけは、私はドイツを圧倒的に支持している者だ。
終わり
余談:
以前にも書いたが当記事と関連しているため、もう一度。
ケルンからデュッセルドルフまでタクシーで行くことになった。
タクシーの車種はメルセデスベンツだった。
女性ドライバーは普通にアウトバーンに入り、
速度を上げて行き追い越し車線を走っていた。
ギャーーーーーーーーーーンッと言うような、
日本では余り聞いた事がないエンジンの連続音が唸っていた。
これまた日本では滅多に体験しない速度だったので、
同行者がついついメーターを覗き込んだ後、言った。
「150km/h出てますよ!!」と。
ここで注意しなくてはならないのは、
この速度をずっと維持させている、と言う事なのである。
日本でも確かに一時的に150km/hや場合によると200km/h以上出す人もいる。
だがそれはあくまでも一時的であり、瞬間的ですらある。
そもそも重大な交通違反者になってしまう。
だが、この時のドライバーはこの速度で≪巡行≫していたのである。
ところがこの直ぐ後、女性ドライバーはその速度を維持したまま、
ウィンカーを点滅させた後、非常に丁寧に走行車線へと戻って行った。
「???」と思った私達日本人。
すると追い越し車線を。
本当に≪200km/h以上のスピードで巡行する≫BMWやメルセデスが普通に次から次へと私達の乗るタクシーを追い越して行ったのである。
「この速度で抜かれるのかっ!??」と、
私達日本人が度肝を抜かれたのは言うまでもない。
恥ずかしい余談:
昔々、遥かな昔。
ドイツから帰って来た私は関越自動車道を走っていた。
すると交通機動隊のパトカーに速度違反で捕まってしまった。
私は素直に機動隊員に謝った。
「すみません、ドイツから戻ったばかりでして、
ついアウトバーンのつもりで走ってました。」と。
途端に目が輝き始めた交通機動隊員。
にこやかに「えええ~アウトバーンですかっ!!日本とは違いますか???」
と色々質問して来たので、
丁寧に答えていたら、しばらくすると、
機動隊員二人は考え込んだ挙句、
「う~ん、貴方は非常に良く分かっていらっしゃる。
さらに(ドイツから帰国したばかりという)ご事情も理解できます。
従って、速度違反については問いません。」
と言ってくれたのである。
もちろんその後、順法精神を守ったのは言うまでもない。(苦笑)
警察による考え方も示されていたのでご参考までに以下にリンクを貼っておく。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6312169
多くの日本人は真面目なため、
日本の速度規制は正しいと思い込んでいる。
だが、実は世界の状況と比較すると異常に低く設定されている。
例えば最悪なのが原動機付自転車。
これ、速度については昔の規制がそのまま残ってしまっている。
つまり昔の50ccのバイクは頑張っても30km/hしか出なかったら、
そのように規制されているのだが、
今の原付は普通に70~80km/h出せる。
だが警察は規制速度を上げようとは今をもってしても全く考えていない。
むしろ時代に逆行する二段階右折なる異様な法律まで作って、
頑なに30km/h規制に拘ったままでいる。
交通には速度差がある方が危険なのは言うまでもない。
流れに沿って走れるのならそうした方が良いのだが、
原付に関してはそうはさせじとしている。
日本の規制にはかなり問題があるのだが、
当の日本人は決められたものを疑う心をもっていないため、
余り問題視していない。
そのため、法律軽視と言う異常事態が起こってしまう。
暗記教育の弊害と言えなくもない。
さて、掲載した写真は昔のものだが、
私がドイツの速度無制限の高速道路「アウトバーン」を撮影したものだ。
日本の高速道路を、低い速度でしか走れない憐れな道路の代表とすると、
アウトバーンは全く正反対の高速道路となる。
一部、規制区間はあるが、ほとんどは「速度無制限」なのだ。
つまり、350km/hで走っても違反にはならない。
実際に走ってみると分かるが、
アウトバーンの走行車線の平均速度は120~130km/h。
追い越し車線は「150km/h以上出していないと危険」。
そしてマナーは日本の高速道路よりも遥かに遥かに良いと感じた。
(日本もかなり良いが押さえつけられているため爆発するドライバーが多発してしまう)
アウトバーンはしかも無料。
公共サービスとはこうあるべしっ!!と見せつけてくるような国であるかと。
日本でたまに見る高速道路を猛スピードで走っているポルシェは、
単なる交通違反者だが、ドイツでは合法的なステイタスになっている。
掲載した写真は120~130km/hでアウトバーンの走行車線を巡行しているバスからのものだが、
追い越し車線では全く普通に180km/h以上出したBMWやメルセデスが追い越して行く。
ポルシェが、おそらくは250km/hくらいで追い越して行った場面も見られた。
ここで多くの日本人が勘違いをしてしまうが、
明確に言っておくが、アウトバーンは決して無法地帯ではない。
むしろ日本人よりも遥かに遥かに順法精神があると感じている。
あくまでも速度規制が無いだけであり、
彼らは恐ろしく洗練されたマナーとシステムの中で、
速度無制限を誇りをもって維持しているのだ、と痛いほど理解できた。
日本とドイツ。
どちらが魅力的な生き方なのか???
その回答は人により違うだろうが、
こと速度規制に関してだけは、私はドイツを圧倒的に支持している者だ。
終わり
余談:
以前にも書いたが当記事と関連しているため、もう一度。
ケルンからデュッセルドルフまでタクシーで行くことになった。
タクシーの車種はメルセデスベンツだった。
女性ドライバーは普通にアウトバーンに入り、
速度を上げて行き追い越し車線を走っていた。
ギャーーーーーーーーーーンッと言うような、
日本では余り聞いた事がないエンジンの連続音が唸っていた。
これまた日本では滅多に体験しない速度だったので、
同行者がついついメーターを覗き込んだ後、言った。
「150km/h出てますよ!!」と。
ここで注意しなくてはならないのは、
この速度をずっと維持させている、と言う事なのである。
日本でも確かに一時的に150km/hや場合によると200km/h以上出す人もいる。
だがそれはあくまでも一時的であり、瞬間的ですらある。
そもそも重大な交通違反者になってしまう。
だが、この時のドライバーはこの速度で≪巡行≫していたのである。
ところがこの直ぐ後、女性ドライバーはその速度を維持したまま、
ウィンカーを点滅させた後、非常に丁寧に走行車線へと戻って行った。
「???」と思った私達日本人。
すると追い越し車線を。
本当に≪200km/h以上のスピードで巡行する≫BMWやメルセデスが普通に次から次へと私達の乗るタクシーを追い越して行ったのである。
「この速度で抜かれるのかっ!??」と、
私達日本人が度肝を抜かれたのは言うまでもない。
恥ずかしい余談:
昔々、遥かな昔。
ドイツから帰って来た私は関越自動車道を走っていた。
すると交通機動隊のパトカーに速度違反で捕まってしまった。
私は素直に機動隊員に謝った。
「すみません、ドイツから戻ったばかりでして、
ついアウトバーンのつもりで走ってました。」と。
途端に目が輝き始めた交通機動隊員。
にこやかに「えええ~アウトバーンですかっ!!日本とは違いますか???」
と色々質問して来たので、
丁寧に答えていたら、しばらくすると、
機動隊員二人は考え込んだ挙句、
「う~ん、貴方は非常に良く分かっていらっしゃる。
さらに(ドイツから帰国したばかりという)ご事情も理解できます。
従って、速度違反については問いません。」
と言ってくれたのである。
もちろんその後、順法精神を守ったのは言うまでもない。(苦笑)