恥ずかしい初心者の頃(笑) オートバイ編 その6 軽井沢のマンホール

「恥ずかしい初心者の頃(笑) オートバイ編 その6 軽井沢のマンホール」

高校時代、2台の50cc、1台の125ccのオートバイで3人で、
当時暮らしていた西麻布から友人の別荘がある軽井沢まで行った時のこと。

物凄く大変だったが、真夜中、深い霧に包まれた軽井沢の街に到着した。

だが、道を間違えたのか、突然道路が未舗装になった。

私の後を走っていた友人に後から聞いたところによると。

いきなり私の姿が消えたので、
ワープしたのかと思ったそうだ。

だが私は転倒し、オートバイも私も5mくらい地面を滑走していた。

その後、ウギャーーー痛ぇーーーと喚き散らす私を見て、
「この旅はここで終わった。コイツを病院に連れて行かないと」
と思ったそうだ。

メチャクチャ痛く、しばらく叫びまくっていたが、
ようやく落ち着くと多少の打撲と擦過傷だけで済んでいたのにホッとした。

だが、ギヤ操作をするペダルが見事に直角に曲がっていた。

これでは走れないな、と心配した時。

何を思ったのか、一緒に行った180cmくらいでラグビーをやっているゴツいヤツが、
近くにあったマンホールの蓋を拝借して来たのだ。

何をするんだろう?と思ったら、
その金属製の重いマンホールの蓋でバイクのペダル部分をガーンガーンと叩き始めた。

直った。(笑)

こうして私は無事に軽井沢に辿り着いたのだ。

(T0T)

その7「逆さまの風景と雷様」に続く。