ベートーベン「交響曲第9番 ニ短調 《合唱付》作品125」
ベートーベン
統制された狂気。
ゲルマン民族の集大成。
と言ったところか。
カラヤンの指揮となると。
年末の買い物で駅前まで行く時にiPodで第3楽章まで聴いた。
自宅で第4楽章。
フルトヴェングラーの解放される狂気とは異質の第9かと。
どちらがよりゲルマン的なのかは聴き手の価値観次第かと。
それにしても第9は「美」とは程遠い楽曲のようにも感じる。
ベートーベンの音楽はただ熱い。
ほとばしるマグマのような激情。
第4楽章の転調したテノール独唱。
狂者に導かれる愚民のイメージ。
全オーケストラ、全合唱よりも高らかに。
そうして狂った民衆は一気に熱く燃え上がる。
それ故、ベートーベンは最高に好き。