オナラの効果的使用(笑)

小津安二郎監督の映画≪小早川家の秋≫で中村鴈治郎が実に面白い好色な大阪のお爺さんを演じていました。

小津作品のDVDでは、妹から教えてもらっていたのですが、
字幕が出せます。

1950年頃の映画は同じ日本語でも時折聞き取れない場合があります。

そういう時、字幕を出しておくと完璧に理解できるため、
大変大変お薦めしておきます。

そしてこの映画においては、もし字幕を出していなかったら絶対に気付けなかったシーンがあるのです。

それはお爺さん役の中村鴈治郎心筋梗塞で倒れてしまうのですが、
奇跡的に復活します。

そして何事も無かったように家族が唖然とする中、
洗面所に向かって行くのです。

家族全員がお爺さんの後をついて行くのですが・・・・・

この時、お爺さんのいる洗面所から小さな音が聞こえます。

しかし余りよく聞き取れていませんでした。

全く分からなかったのですが、
この時、字幕が出たのです。

≪オナラの音。ブッ≫と言った感じで。

元気になった老人の典型的な姿が描かれていて笑ってしまいました。

まあ、この後、愛人宅に無理して行ってあっさりと死んでしまうのですが。(苦笑)

ともかくオナラは使い方次第によっては実に効果的なんだと分かった次第です。

さすがに天才映画監督小津安二郎だと感心しました。(笑)

終わり