女を感じると・・・・・

最近の私は能、歌舞伎、文楽と言った古典芸能趣味の頻度が高いです。

特に能と歌舞伎は男のみが演じているので、
それが当たり前の世界として受け止めています。
文楽も男だけですが人形なのでちと違う。笑)

昨年も書いた記憶があるのですが・・・・・

「大江戸寄席と花街のおどり」と言う東京の芸者さんが総出で踊る催しが、
毎年国立劇場であるのですが、
この時、生身の女性が踊る姿を見るのであります。

坂東玉三郎の舞踊は女以上に女らしいと言われています。

確かにそうだと思うのです。

ある意味、女を超えた女を魅せてくると言いましょうか。

あるいは安心して見ていられると言いましょうか。

しかし芸者衆の踊りと言うのはそうはゆきません。

おっそろしく生々しいのです。

歌舞伎座で双眼鏡で女形の様子を超間近で見ますと、
やっぱり顔は「男」なのが分かるのです。

中には分からない役者さんもいますが。

しかし芸者さんの顔を双眼鏡で超間近に見ますと、
当たり前ですがモロに女なのであります。

そんな事は普通じゃないか!!と言われましても・・・・・

歌舞伎座通いをしていて突然「花街のおどり」に接してしまうと、
ドギマギしてしまうのです。

生身の女、それもプロの芸者の動きと言うものは、
金持ちの遊び人の男を落とすためのものと言っても過言ではありません。

表情、仕草、声音。

歌舞伎の女形の動きは「お決まりごと」ですが、
芸者のソレは全く違います。

こりゃヤバいな、と。

これが本物の女の実力か!!と。

歌舞伎座でかかる「ぉとわやっ!!」などの大向うとは本質的に違っている、
芸者さんにかけられる贔屓の男の「○×ちゃん!!」などと言う掛け声を聞いていますと。

花街、恐るべしと思うのです。

そりゃ~お大尽様達は夢中になってしまうんだろうな、と。

なんか黒黒、グログロとした感じが非常に伝わって来て、
むしろこの世界の方が健全なのではないか?などと思ってしまったのです。

終わり