災害対策の基本が非常に大きく変化している

北海道大地震の様子を見ていまして、
これは大変な事態だと思うと同時に、
被災された方々の行動をテレビで見ていましたら、
災害対策の基本が非常に大きく変化しているのが分かり、
それを記事にしてみたいと思います。

食料や飲料水、懐中電灯や電池などを求めて行列する様子は昔と変わりせん。

しかし、今までの被災時では見たことがない新しい行列がありました。

それが「スマホを充電するための行列」です。

現代の被災時においては、食料や飲料水や生活必需品と同じくらいのレベルで、
スマホの充電が大切」になっているのであります。

1995年、阪神淡路大震災の頃は携帯電話の時代でした。

2004年、新潟中越地震の頃はいわゆる「ガラケー」時代でした。

2011年、東日本大震災の頃はスマホ時代ではありましたが、
      本格的なSNS時代ではありませんでした。

ところがここ5年くらいでSNSが急速に浸透しています。

これにより、人と人のコミュニケーションが、
スマホを中心にしたSNSへと移行してしまっています。

つまり、被災時の安否確認の重要性は阪神淡路大震災の頃から重要視されつつありましたが、
携帯電話の基地局の破壊や回線の集中により災害時に携帯電話は繋がらないものと言う風潮が高まり、
それは2011年の東日本大震災の時でも同じ状況でした。

しかし、案外ネットは繋がったと言う状況が判明して、
以来、ネット上でのコミュニケーションの重要性が認識されるようになりました。

そうして突入した本格的なSNS時代です。

スマホが充電さえされていれば、
電話以外に、LINE、フェイスブックツイッター、インスタグラム、ブログなど、
様々なSNSを使用して自分から自分の安否確認の情報を発信できますし、
また逆に親しい人の安否確認も出来ます。

スマホは1台で恐ろしく色々な事が出来てしまうため、
今回の被災された方々のスマホ充電に並ぶ長い列を見て、
今や間違いなく、食料や飲料水と同レベルくらいの必需品になっていると思ったのです。

もちろんスマホには懐中電灯機能、ラジオ・テレビ機能、緊急地震速報機能などもあるため、
まさに万能機となっている感があります。

今後の災害対策のあり方を考えなくてはならないとも思った次第です。

終わり