優秀な奴隷を作る方法

昼間のテレビで認知神経科学者の中野信子氏が日大のアメフト部を評して、
「優秀な奴隷を作る方法としては極めて良く出来ている」と発言していた。

余程呆れていたのか2回も同じ発言を繰り返していた。

上手い表現をするなと思った。

実は、当ブログではかなり以前から日本のスポーツ部には大問題があると何度も指摘していた経緯がある。

最近になってようやく相撲、レスリング、アメフトで異常事態が大問題になり、
警察沙汰にまでなっているケースすらある。

日本人の多くは「スポーツ信仰」を持っていると感じている。

私の父もそうだった。

普段は平和主義者や民主主義者を気取りながらも、
「高校生になったらスポーツ部に入れ」とはよく言われていた。

ほとんどの日本人は気付きもしない。

何故スポーツ部のほとんどは丸刈りが強制されるのか?と。

普段は民主主義万歳と言いながらも、
高校野球の全員坊主姿に何の疑問すら抱かない連中。

私ははっきりと断言しておきたい。

おかしいのではないか?と。

先輩や監督の言う事には絶対服従

丸刈りにされた挙句、奴隷のような日々を送る。

もちろん全てのスポーツ部がそうだとは言わないが、
かなりのスポーツ部がそうだとは言える。

そして非常に厄介な事に、
このようなスポーツ部気質は企業にもそっくりそのまま受け継がれている。

そのような「奴隷制」が長時間労働、過労死、サービス残業に繋がっているのは言うまでもない。

これは日本人同士だといくら議論しても分からない。

実際に分からないからこそ、犯罪が起こって死人が出るまで続いてしまう。

いや、死人が出てもまだ改善すらされていない現実。

20代のほとんどをイギリスで過ごした私の妹は、
日本人の男性にだけ特有に現れるこの異常性を非常に早い段階で昔から貶していた。

「おまえら日本人の男はマゾとサドの大変態集団なんだよ。
 先輩、後輩、監督、イジめられるのが大好きな連中。
 スポーツ部が終わったら今度は会社。
 長時間労働に転勤に挙句は過労死。
 どうかしている。
 本当に変態だと思う。」と。

日本人は「自分を幸せだと思うか?」と言う国際的な調査において、
ここ何年も先進国の中では最下位だ。

全体でみてもかなり低い。

戦争をしている訳でもないのに。

それはスポーツ部に端を発している「優秀な奴隷を作る方法」にあるのだと思う。

男とは、高校生になったらスポーツ部に入って丸刈り

徹底的にしごかれてこそ一人前になれる、と。

そして文句を言わない奴隷になって、企業に入って大活躍して、過労死するのこそが本望、と。

今回のアメフト事件を見ていて、
日本人の男は奴隷制が大好きなのだとつくづく思った。

イカれている。

終わり



余談:

中野氏の話によると、上記のような「優秀な奴隷を作る方法」は、
短期間でそこそこの結果を出す場合は効果的なのだそうだ。

しかし長期的なスパンで考えた場合、あっさりと破綻する、と。

また、結果もせいぜい(マイナースポーツの)日本一くらいまでで、
世界レベルにはなれない、とも。