宇宙の旅の広大さと現代科学

ホーキング博士の追悼番組その2を見た。

素晴らしい内容だった。

ホーキング博士は、出来るだけ早い段階で人類は別の惑星に移住するべきと主張していた。

色々な惑星が番組では検討されていたが、
中でも非常に興味深かったのが以下のもの。

太陽から一番近い恒星であるケンタウルス座のα星(プロキシマ・ケンタウリ)には、
プロキシマ・ケンタウリbと呼ばれる惑星が発見されている。

この惑星は地球と同じく岩石型で、
液体の水が存在する「ハビタブル・ゾーン」にあるのでは?とも推測されている。

ここに人類が行くためにはどうしたら良いのか?と移動手段が考えられていたのだが、
これが凄かった。

先ず、地球からプロキシマ・ケンタウリbまでの距離は約4.2光年。

「秒速」約30万キロメートルの光の速さをもってしても4.2年かかる。

この距離を現代の一番速いロケットで行った場合、
番組では、「時速」10万キロメートルなので、
約10万年かかる、と言っていた。(苦笑)

しかし、近いうちに実用化が出来るとされているプラズマロケットを使用した場合。

これは約350万度のプラズマを放射して推進するもので飛躍的に速くなると言う。

このロケットを使えばプロキシマ・ケンタウリまで「2000年」で行ける、と。

人類はロケットの中で世代交代をしながら2000年かけて行く、と。

冬眠や放射線問題とかも検討されていて実に面白かった。

さらに凄いロケットのアイデアもあった。

これは光を動力源としたもので、
先ず、宇宙空間に出たロケットが帆を張る。

そのロケットめがけて地球上に設置した非常に多くのレーザー光を照射する。

すると光の速度の20%くらいまで出せると言う。

しかもそのロケットには人間が乗っても大丈夫である、と。

「秒速」6万キロメートルの速度。

これだとプロキシマ・ケンタウリまで「20年」で行ける、と。

最初に超小型の探査機(ICチップくらいの大きさ、ほぼ実用的?)を沢山飛ばして、
複数の撮影画像を送らせて、
それでプロキシマ・ケンタウリbが人間が住める環境なのかを調査すると言っていた。

何ともまあ、極めて壮大な計画であるかと思う。

こういう感覚、凄く好きです。