独身中年男の気の遣い方(苦笑)

先日、妹と話していたら、
「独身中年男って大変だよな。
 プライベートで行ける所が著しく制限されていないか?」
と言ってきました。

妹は20代のほとんどをヨーロッパで暮らしたため、
この種の感覚には敏感です。

ちなみにヨーロッパ社会の大人のプライベートはカップル行動が基本に出来ているため、
そう簡単に1人で行ける場所はありません。

日本では最近は「お一人様」なる言葉があって、
揶揄されているような、それでも認知されつつあるような、
少子高齢化時代特有の微妙な雰囲気になっています。

それでも女性同士の場合、どこでもグイグイと行っている気がしております。

典型的なのは海外旅行だと思うのです。

日本人は女性同士の場合は平気で行きますが、
男性同士は果たしてどうでしょうか?

仕事を引退した女性友達同士が海外旅行に行く話はざらに聞きますが、
反対に引退して金も時間もある男性が男友達と一緒に海外旅行に行く話は、
少なくとも私の周囲では皆無です。(笑)

そして高級レストラン、歌舞伎、オペラ等々。

男同士では行き難い雰囲気があるし、
男単独でも実に高いハードルがあるように思えます。

実のところ男の行動は元からかなり制限されています。

それは男性の「性」に起因していると感じております。

どうしても単独の男や男同士の群れは警戒対象にされてしまう悲しい事実があるのです。

特に結婚しているかどうか分からない単独の中高年男性。

「何この人?何でこんな所にいる訳?変態?」と思われても、
場所によっては仕方ないケースすらあります。

具体例を挙げておきます。

私の気の遣い方を。(笑)

私はよく歌舞伎座に行きます。

男1人で来ているケースはあるようでほとんどありません。
(ない訳ではありませんが珍しいです)

大抵はカップルとか夫婦、数人の旅行者、女性同士、男女のグループ、女性の単独です。

私は自分でも相当浮いているのが分かるため、
自由席である一幕見席の時は、出来るだけ早い時間帯に行き、
自分の好きな、ある特定の角席を確保するように心掛けています。

実はここで余談になりますが、
最近の私は歌舞伎座の一幕見席の場合、
NO1をかなりの回数ゲットしております。

つまり自由席だけど一番最初に入れる権利を有しているチケットです。

その理由なのです。

「早く行くことにより心理的優位性を保てる」のも理由の1つであるのを正直に告白しておきます。

つまり心理学の基本原則の1つで、最初にいた人の方を後から来た人は偉く感じると言うのがあります。

それほど、男の単独行動と言うのは難しいし気を遣うべきと思っておいて損はありません。

また、角席に座る事により、左右に女性が座るのを避けられます。

歌舞伎座の場合、男性客の比率がかなり低いため、
挟まれる席になると左右に女性が来る確率が非常に高くなるのです。

女性は隣に見知らぬ中年男性が来るのを嫌がるのを感じます。

従って角席に座ることにより、私自身の心理的負担を2分の1にしたいのです。

さらにこれは自分の歌舞伎マニア的行動の一環ですが、
高性能双眼鏡を持って行きます。

これを見るとほとんどの人は「凄い歌舞伎マニアなんだ」と合点してくれるのです。

他にも筋書と「かぶき手帖2018」も必携です。

つまり「歌舞伎が超大好きなオジサンなんだね感」を見た目でもアピールしておかないと、
周囲の女性達に要らぬ迷惑を自分の知らないうちに掛けているのを防ぐ目的なのです。

もちろん男だけが行ける場所と言うのもあります。

素敵な女性がいる会員制の高級クラブなどですが、
それは余りにも高額過ぎる上に、そもそも出会いの場としては、
相手は玄人ですから、全く意味がない行動と言えます。

ここで私が主張しておきたいのは、
あくまでも私自身の個人的な意見ですが、
「このままお一人様なんかでは絶対にいたくない」
のであります。

従って、多少無理をしてでも出会いの場を求めていて、
それも健全な出会いである必要があり、
「脱お一人様」を切に願っている、と。

人間、1人で楽しむようには出来ていない、と。

特に男1人とか男同士では悲しくなるだけ、と。(苦笑)

誰だったかは忘れましたが、高名な作家?の言葉です。

「天国で男同士で暮らすよりは地獄で女と暮らした方が遥かにマシ」

そりゃそうだと思います。(苦笑)

終わり