「男」と運転免許証の関係

先日、母があるテレビ番組を見たらしく語り掛けてきた。

「男って、年を取ってから運転免許証を返納するのって心理的に大変なんだって?」と。

私はその番組を見ていないので何とも言えないが、
どうやら高齢男性が運転免許証を返納したがらないのが問題になっているらしい。

この感覚、「男」として非常によく理解できる。

自動車やオートバイの便利さを捨てられないと言う感覚以外に、
自分はもう現役ではないのだと思い知らされる行為になるかと思う。

男は年を取ってもまだまだヤれると心の奥底のどこかで思い込んでいる。

その象徴の1つが運転と言う行為だと思う。

私が16歳の時にバイクの免許を取った時、
「いつでもどこでも好きな場所に行ける」と言う、
偉大なる自由を手に入れた感覚。

あの時の感覚を私は忘れていない。

もし私が高齢者になった時、
間違いなくまだまだヤれると思うだろうし、
運転免許証の返納は出来るだけ先延ばしにするだろう。

しかし実際の事故は恐い。

おそらく私は運転をすることがなくなっても、
免許証だけは返納しないでペーパードライバーのままで死んで行くかも知れない。

これは「男の誇り」の問題であるのかと思う。

せめて、運転しなくてもいいから、
いつでも再び運転できるようになるのだ、と言う「希望」だけは奪わないで欲しいと願う。

終わり