横浜とカジノと市長選挙と

昨日、横浜市では市長選挙があった。

今回の選挙の争点は「カジノ」についてだった。

3人の候補者のうち、現職の市長がカジノについて明確に反対とは言ってない状況で、
他の2人は反対を表明していた。

あとの争点は公立中学に給食を実施すると公約を掲げているような感じだった。

横浜市の公立中学には未だに給食が無く、
私も東京から越して来て、自分の子供が中学生になる時、その事実を知って酷く驚いたことがある。

結果的に公立中学には行かないことになったが。

さて。

今回の選挙の争点における「カジノ」問題について、
横浜市にカジノを作って観光の拠点にしようと言う勢力が存在しているようだ。

そうして、この動きはかなり具体的になっている。

昨日の選挙においては現職の市長が当選してしまった。

このためカジノ建設は現実化する可能性が非常に高くなっている。

横浜をラスベガスとかマカオシンガポールのように賭博が出来る街にして大勢の客を呼び込もうとする意図であろう。

私は、この案には反対の立場をとる者である。

仕事上、首都圏のあちこちに行く機会が多いが、
正直、公営ギャンブルがある街の雰囲気は相当悪いと言ってもいい。

と言うよりも、はっきり言ってしまうと雰囲気はメチャクチャ悪い。

土地の路線価格が下がるほど悪い。

娘が通っていた私立中学の近くに場外馬券売り場があった。

そこは通学路からは外れていたし、
競馬は普通の日は開催されない上に、
警備員が多数配置されていたから在学中は取り敢えず特に変なことは起きないで済んだ。

しかし通わせることが決まった時、場外馬券売り場の存在は親として危機感を持っていたのも事実だ。

そして、競馬が開催される日は明らかに雰囲気が激変していたのも事実だ。

ギャンブルと言うヤツは人の心を変えてしまう。

非常に荒んだ雰囲気が漂ってしまう。

ちなみに時折行く某市になると、もっと酷い。

駅前から競艇場までのバスは全て無料になっている。

有難いと言えば有難いが明らかに客層がまるで違っている。

賛成派は「カジノ」は違うと言いたいのであろうが、
ラスベガスとかマカオだとかがとても雰囲気が良いのなら話は別だ。

例えば厳格な法律で有名なシンガポールでは、
自国民は実質上、非常に行き難いシステムにしていると言う。

つまり金は外国人から巻き上げればいいと割り切ってやっていると言える。

横浜の街のイメージは、港町であり、文明開化の街であり、
西洋の香りと歴史とオシャレなイメージが売りであり、
未だに横浜は全国的にも観光地として絶大な人気がある。

ここにカジノを導入してしまった場合。

荒んだ街に成り下がってしまう可能性が非常に高くなる。

それはカジノや公営ギャンブルを誘致した街のほぼ全てがそうなっているから、
導入はすべきではない、と言うのが私の意見である。

終わり