歌舞伎「通し狂言 しらぬい譚」国立劇場(東京・隼町)
尾上菊之助筋交いの宙乗り相勤め申し候
2017年1月7日(土)
この公演、私的には今まで観賞してきた歌舞伎の中で五本指に入ってくるかも。
ともかく圧倒的に面白かった。
荒事好きな男子にとっては最強の狂言かと。
歌舞伎の男子的面白さが全て濃縮されている感じ。
そもそも「筋交いの宙乗り」と聞いただけで、
いてもたってもいられない。(笑)
劇場内空中を斜めに飛んで行く。
それも2回も!!
「飛び六方」あり!!
最後の方は大立ち回りの連続。
さらにピコ太郎まで登場!!(笑)
歌舞伎を高尚な古典芸能だと思っている人。
甘いっ!!
あれはバリバリのロックンロールだ。
年寄りの観るもんじゃねー。
とは言え、今回の狂言は終わった後で、
爺さん連中が「凄く面白かったな~♪」と絶賛していた。
個人的な感覚では全盛期の先代市川猿之助(現・猿翁、 澤瀉屋)の大歌舞伎を思い出してしまった。
さすがに人間国宝の七代目尾上菊五郎(音羽屋)監修。
とんでもない演出を仕掛けて来た。
蜘蛛の妖術を使うお姫様。
化け猫。
ホモ殿様(正確にはバイセクシャル。笑)。
熟女が若い男に迫りまくる行為。
そんなのの連続。(笑)
高価な着物を着てこのような世界を堪能している人が大勢いるシュールリアリズム。(笑)
歌舞伎ってメチャクチャ面白いな~とつくづく思った。
ともかく「しらぬい譚」。
最初から最後までずーーーーーーーっと面白かった。
有り得ないほど面白い。
滅多に観られない最強の歌舞伎かと。
そんな通し狂言だった。
終わり
余談:
もちろんペンタックスの双眼鏡持参の最強歌舞伎観賞スタイルで行ったのは言うまでもない。(笑)